セーブ王のメカニズム
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
以前もちょっと書きましたがセリーグセーブ部門のタイトル争いは優勝チーム阪神の岩崎・5位のヤクルト田口・6位中日のマルティネスの3者の争いになっていました。この中でマルティネスは故障離脱しましたので、岩崎と田口の最終的な争いになるかと。
昨年もこのタイトルは39セーブで中日のマルティネスが獲得。中日はセリーグ最下位。セーブ2位で38セーブは優勝ヤクルトのマクガフでした。どうも面白い傾向です。
今日はこの辺を掘り下げてみましょう。
セーブは勝った試合にしかつかない記録ですから、必然的に一番勝ち星の多い優勝チームのクローザーに多くセーブが付くのは当然です。
セーブは基本3点差までの勝ち試合に付くものですから強力打線ががんがん打ちまくって大量得点で勝つことが多いチームにはセーブはつきにくくなります。それよりも貧打で何とか僅差で勝ち星を拾うようなチームはクローザーの出番が多くなりそうです。
特に今年の中日は貧打ですから、必然的に少ない得点で投手力での勝ちパターンに持ち込み、クローザー(マルティネス)の出番となるわけです。
今年の広島は絶対守護神だった栗林が今年は今一のため、結果として矢崎と栗林のダブルストッパー的な形となりました。この2選手のセーブ数を足すと40セーブとなり、トップの岩崎を上回ります。
阪神もセーブ2位の湯浅が8セーブなので、この2人を足すとチーム広島とほぼ同セーブ数となります。
逆にヤクルトはセーブを挙げているのは田口一人で中日もマルティネス以外は1セーブのみです。
マルティネスや田口は基本勝っている試合の最終回にしか出ません。たまに試合の終盤同点のシーンで登板することはありますが。
しかし岩崎はそうではないシーンでも時々投げています。これは他にも信頼できる中継ぎを何枚か抱えているチームの強みでしょう。
このように下位チームは当然勝てるチャンスが少ないわけですから、勝てる試合の最終回には当然田口やマルティネスが出てくる→従ってセーブが増える。という展開になります。
阪神の勝ちは(9月20日現在)82勝でヤクルトは54勝です。阪神がヤクルトの約1.5倍勝っているわけです。
ところが阪神の得点は524点でヤクルトは502点。5%程度の違いです。
しかし失点は阪神の390点に対しヤクルトは534点。25%程度ヤクルトの失点が多くなっています。投手力の差を考えれば当然の話です。こういったところでも阪神が僅差の試合を投手力で拾っている傾向が見て取れます。
この程度の分析ですが下位チームのクローザーが多くセーブを稼ぐ仕組みが少しは判明したように思えますがどうでしょう。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています