ピッチャーが手を抜く?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

ピッチャーが手抜きをするなんてことはあるのでしょうか。
中継ぎ投手は基本1イニング限定、場合によってはワンポイントリリーフなんてものもあってこれは打者一人限定で投げるわけで全球全力投球すると考えられます。
問題は先発投手です。
今や投手の分業制も進み、NPBでは先発投手は中6日、したがって1週間に一度の登板で、100球を目途に投げます。
理想的な投球数が1イニング15球ですから、100球というと6回から7回投げるということになります。
もちろんタフな投手は100球以上投げて完投とかするわけで、ヤクルトなら好調時の小川や高橋なら可能ですが、弱体投手陣と呼ばれるヤクルトの他の投手は難しいどころか、今シーズンのヤクルトはサイスニードの1完投のみで、クオリティスタートの基準となる6回すら投げられないケースが多々あります。

先日24日のヤクルト・中日戦で、ヤクルト先発の小川は6回までは1‐1と均衡したゲームを作っていましたが、7回6番打者の福永にヒット、7番龍空が送りバントで8番石橋を迎えます。
疲れもあったかもしれません、相手はピッチャーの前の8番打者でプロ入りしてまだ本塁打を打ったことのない打者、しかもホームランの出にくいバンテリンドームです。小川の中に侮りもあったのでしょう、それまでの2打席気持ちよくセンターフライを打ち上げていた石橋に外角低めのジャストミートしてくださいと言わんばかりの球を投げ決勝の2ランホームランを打たれます。手抜き投球でしょうか。

ところで私はプロ野球の投手ではないので本当のところはよくわからないので、ここから先は私の想像(妄想?)になります。

プロ野球の先発投手が1試合で100球投げるとして、どの程度全力投球するのでしょうか。
例えばピッチャーは打者に投げる以外にも何球か牽制球を投げます。これは投球数には入りません。またイニングの始まる前にキャッチャーと何球か投球練習をします。これも投球数に入りません。
イニング前の投球練習はかなり力を入れて投げるのでしょうし、牽制球もヤクルトの市川投手なんて刺殺する目的で投げますからかなり全力投球です。
試合で投げる100球にこれらも加えるとかなりな球数を投げることになります。
逆に試合中に投げる球の内必ずしも全力投球でない球もあるように思えます。
2ストライクを取った後の1球外すボールなんて典型です。昔巨人では2ストライク取った次の球を打たれると罰金を取られたなんて話を聞いたことがあります。2ストライク後にイージーにストライクを取りに行くと打たれるということのようです。
どうなんでしょう。打者としてポンポンと2ストライクを取られると、追い込まれた気持ちになるので、次にストライク臭い球が来ると当然振っていくわけです。ですから2ストライク後に安易にストライクを取りに行ってはいけない、という昔の知恵なのでしょう。しかしこういうときほど(打者が打ち気にはやっている時ほど)ストライクからボールになる球で打ち取れるのではないかというのが素人の考えです。
100球という縛りがあるならば1球たりとも無駄球を投げるのはいかがなものかと、思うのですが、そんなに単純な話ではないのでしょう。

また当然相手打者によって力の入れ具合は変わってくるはずです。4番打者に対するのとピッチャーが打者では当然変わってくるはずです。そこをつかれて投手の打者にヒットやタイムリーを打たれるケースが出てくるわけで、ここは手を抜いた、と思われても仕方ありません。

2アウト無走者のケースとノーアウト満塁のケースでも力の入り方は違ってくるはずです。ノーアウト満塁が得てして点が入らないのは、大ピンチに陥って投手が死ぬ気になって投げてくる、プラスチャンスで打席に立った打者の力み過ぎなんてことがあるのかもしれません。

いずれにせよ先発投手は1球目からずっと全力投球していてはとても100球も持たないわけで、下位打線には手を抜いたりして何とか長いイニングを投げる努力をしているのではないでしょうか。

上記数字は各選手個人のWikipedia及びyahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

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