ヤクルトスワローズの問題点ー2 野村(ヤクルト)再生工場
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
ヤクルトは4年前に優勝、3年前は5位、2年前はあの96敗最下位、昨年はジェットコースターの2位、
そして今季はここまで最下位です。
なぜこのように成績のばらつきが激しいのでしょうか。
私はその大きな要因の一つが野村(ヤクルト)再生工場だと思います。
野村監督は1990年~1998年の9年間ヤクルトの指揮を執り、その間4度のリーグ優勝と
ヤクルト黄金時代を築きました。ただし優勝以外の年は3位1度、4位3度、5位1度とぱっとしません。
この時の主力が古田をチームの要として、広澤・池山とセリーグを代表する生え抜きの打撃陣に外国人選手を絡ませた強力打線でした。
それ以外の部分が野村再生工場です。
他チームを戦力外になったような、過去にはそこそこだった選手を安く取り、
野村マジックで生き返らせ、戦力としました。
この伝統が今も脈々と受け継がれ、ヤクルトはFAや大型トレードではなく、
再生工場で戦力をかなりの部分まかなってきました。
今シーズンの戦力で見てみましょう。
まずは投手陣です。
ヤクルト生え抜きの投手と外国人投手4人以外では
高梨(日ハム)がいわゆる戦力同士の本格的なトレードでしたが、
近藤(オリックス)は八木と、
屋宜(日ハム)は杉浦と、
山中(プラス新垣)(ソフトバンク)は川島・日高との、
戦力外に近い選手同士の交換トレードでした。
山田大樹はソフトバンクからの無償トレード。
寺原・五十嵐は戦力外を獲得です。
打者を見てみましょう。
生え抜きとバレンティン以外では
大引(日ハム)FAで入団
奥村(巨人)FAで巨人に行った相川の人的補償
青木 米メジャーからの帰国
太田(日ハム)は上記高梨を加えた複数トレード
坂口・井野・田代はそれぞれ前球団戦力外後、ヤクルト入団。
今シーズンスタート前の構想で、生え抜き以外ではブキャナン・スアレス・高梨・寺原が
ローテーション候補。近藤・五十嵐がセットアッパー。
バレンティン・青木・坂口がレギュラー候補でした。
上記の他の選手も今期結果はともかく、そこそこ使われています。
私がこの再生工場を問題視するのは、野村監督時代もそうですが、これらで
再生された選手の賞味期限が短いことです。
もともとある程度の実力を持っていた選手が年齢やけがで元の球団を戦力外になったものです。
ヤクルトに来ることにより、心機一転もありますし、ヤクルトはもともとのチームカラーで
途中入団選手も温かく受け入れるところがあり、もうひと頑張りできてしまいますが、
本当に生まれ変わるわけではなく、その効力は1年~3年しか持ちません。
従って今期大活躍した再生選手が来年はさっぱりということが、一般の選手より
ひんぱんに起きます。
坂口・近藤はその典型に当てはまるかもしれません。
青木も昨年今年と大活躍していますが、来年は年齢もありどうでしょう。
五十嵐も年齢に対し、使われすぎもあり早々と息切れしてきました。
私はここ数年のヤクルトの順位のジェットコースターは
その年に外国人選手と再生選手が当たるか外れるかに大いに左右されていると考えます。
外国人選手も1年目大活躍して、翌年年棒が大幅にアップすると、途端にさっぱりなんてのは、
枚挙にいとまありません。
日本のトレード市場は活発ではありませんし、外国人選手や再生選手に重きを置きすぎると
翌年のチーム編成に齟齬が起きます。
それでは明日はヤクルトの生え抜き選手の実態を見てみましょう。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています