再生工場
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
昔、野村監督が他球団をリストラされた選手をヤクルトに入団させ、野村再生術でさび付いた能力を再生させたり、
新しい能力を開拓させたりして「野村再生工場」としてマスコミに賞賛されました。
当時のノムさんのライバルであった巨人長嶋監督が巨人の豊富な資金力と球団の人気にあかせて「欲しい、欲しい病」の
重症患者でFA・トレード・外国人選手と金に物を言わせて大物?をかき集めたのとは対照的に、高いものにつくFA戦線には
参加せず、基本他球団をリストラされた選手たちですから年棒もぐっと安くなっているわけで、そのような選手が活躍すれば
コスパの良い投資になっていたわけです。
ノムさんがヤクルトを去って後も再生工場の伝統は脈々を受け継がれており今日にいたっています。いまではこれを
「ヤクルト再生工場」とマスコミでは呼ばれています。
それでは今年の「ヤクルト再生工場」を見てみましょう。
まずは投手陣です。
高梨・田口・山本はトレードによる入団ですから「再生工場」対象外です。
近藤と長谷川は対象でしたが、故障や手術の影響で今年は一軍登板はありませんでした。昨年中継ぎで活躍した両投手です。
来年の復活を期待しています。
小澤投手:10登板、8先発、46回、3QS、2勝1敗、4.11
今年のNo1「再生工場」出身です。
小澤投手は2015年に高卒でソフトバンクにドラ2で指名・入団。
しかしソフトバンクでは故障もあり一軍ではほとんど活躍は無く(5年間で2試合2回)、20年オフに戦力外、
トライアウトでヤクルトに育成として入団。22年6月26日に支配下登録、同日の巨人戦でヤクルト先発スアレスが
2.0回で降板すると急遽リリーフして4回を投げました。
そこから先発に回り、特に7月のヤクルトコロナクラスターによる選手の大量離脱時にローテーションを支えました。
今野:51登板、46回、1勝2敗、16H、1S、3.72
今やヤクルトの中継ぎとしてなくてはならない存在でしたが、勤続疲労が起きたか今年はしばしば打ち込まれ
一軍登録も外れたりしました。
宮台:2登板、2.1回、10.29
色物好きな日ハムが東大というレッテルで2017年ドラ7で指名・入団しましたが日ハムではほとんど活躍できず、
(3年間で1試合4.2回)、20年オフに戦力外トライアウトを経てヤクルト入り。
貴重なサウスポーでしたが、結局引退となりました。
野手です。
太田はトレードによる入団、奥村はFAの補償選手ですから対象外です。
坂口:47打席、0本塁打、2打点、.279
「最後の近鉄バッファローズ戦士」がキャッチフレーズ。2015年オフに年棒交渉がまとまらず自由契約からの
ヤクルト入団。
ヤクルト再生工場の最優秀選手です。
怪我が多いというか死球や自打球で戦列を離れることが多く、2019年21年は負傷欠場が多くなり、今年は
余り活躍の場が与えられず、引退となりました。
内川17打席:、0本塁打、1打点、.250
セパ両リーグで首位打者を獲得した打撃職人ですが、寄る年波に勝てず残念な結果(引退)に終わりました。
嶋捕手:2打席、 .000
もともとコーチという約束で入団したのでしょうか。選手としてはほとんど活躍せず、ベンチの盛り上げ役
プラス高津監督へのアドバイザー的な役割を果たしていたのでしょうか。来期はコーチ専任です。
ということで「ヤクルト再生工場」今年は小澤選手くらいでしょうか、ブレークしたのは。
あとは今野投手がまずまずでした。
ヤクルトも若手生え抜き選手が伸びてくると再生工場選手の出番は徐々になくなります。
来期のヤクルトはどうなるのでしょうか。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています
野村さんの話は韓国の野球ファンにも知られています。
“王や長嶋がヒマワリなら、 オレはひっそりと日本海に咲く月見草”という野村さんの言葉もよく知られています。
韓国で巨人チームのように振る舞った球団は三星(サムスン)ライオンズでした。
莫大な資金を前面に出して良い選手たちを買い集めて優勝するために疾走しました。しかし、今サムスンはお金を使いません。
現在の韓国球界の雰囲気は”育成”です。野村さんが生きているならサムスンに来てほしいです。
MONTE CRISTO様
コメントありがとうございます。
育成大事ですね。
ヤクルトもなぜか投手が育たず、昨年からやっと高橋が(先発としては)出てきた程度です。
昨年のドラ1の山下投手や今年のドラ1の吉村投手が育ってヤクルト先発陣が充実させることが来年に
向けての課題です。
ヤクルトけんちゃん