日本シリーズ全試合DH制!? 日本シリーズ第1戦

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

昨日の日本シリーズ第1戦、巨人は菅野、ソフトバンクは千賀という共に絶対エースの対決でしたが、
千賀が7回無失点に対し、菅野は6回4失点、ソフトバンクの栗原一人にやられた、(1本塁打、2二塁打、4打点)、
と言う感じでした。

日本シリーズは選手の負担を減らすためとか、訳のわからん理由を付けていますが、
巨人原監督も同意し、巨人主催試合でもDH制を採用することになりました。

最近はプロ野球ではパリーグがセリーグより強いというのが普通に言われるようになっています。
その大きな理由がパリーグに在ってセリーグにないDH制です。
シーズン前に巨人原監督はセリーグもDH制を導入することを提言しておりました。

本当にDH制によってパリーグが強くなったのでしょうか。
日本シリーズの結果で検証してみましょう。
DH制はパリーグで1975年から採用されました。
日本シリーズでは1985年から採用されています。

1975年から2000年までの日本シリーズはセパ13対13の五分でした。
しかし2001年からはセリーグは5勝14敗です。
しかもここ7年はパリーグが7連覇中です。

参考までにヤクルトの日本シリーズ成績を見てみましょう。
1978年広岡監督日本一
1992年野村監督 敗戦
93年・95年・97年野村監督で日本一
01年 若松監督で日本一
15年 真中監督で敗戦 と言う感じです。

2001年以降は圧倒的にパリーグが強くなっています。
これは25年経ってパリーグがDH制を自らのものにし、DH制を生かしたチーム作りに成功しているようにも見えます。

一方、昔から「人気のセ、実力のパ」と言われてきました。
昔はテレビで野球中継なんて巨人戦しか放送されず、球団の無い地方では巨人ファンばかりになってしまいました。
ということで人気のなかったパリーグは様々なアイデアでセリーグに追いつけ追い越せと努力しました。
その一つがDH制です。

考えてみましょう。一般的に投手は1割前後の打率で、たまにヒットを放つと騒ぎになります。
その前にランナーがいればまず送りバントです。
今年のヤクルトなんて9番の投手は勿論8番を打つ捕手も投手並の打率(1割台)、打線のつながりとして
8・9番で途切れ、プラス5番以下も冴えず、基本1番から4番までの打線でした。これでは勝てません。

片や投手が打席に立たず、替わりに守備は今一だが強打者を(例えばバレンティンのような選手)入れれば、
これは強力な打線が組めます。

対する投手陣も強力で途切れない打線と対決するわけですから、鍛えられます。
しかも打席に立たないということは、セリーグでよくあるチャンスに投手に打席が回り、まだまだ続投できたのに、
代打を立てる。なんてことが避けられ、投手は限界まで投げられるということです。
一方これによってセリーグの中継ぎ投手がフル回転となる一因でした。

それでは昨日の日本シリーズのDHを検証してみましょう。
両チームとも偶然ですが6番打者にDHを入れました。
ソフトバンクはデスパイネ、巨人は亀井です。
デスパイネはなるほど貫録のDHですが、亀井は他に誰かいなかったのかな、というイメージです。
しかしシーズンの打撃を見てみると、
亀井 156打席、2本塁打、17打点、.255
デスパイネ 97打席、6本塁打、12打点、.224
おやおや、どっちもこっちもですね。
昨日の成績も亀井が4タコ、デスパイネが4打数1安打で二人ともインパクトある活躍はできませんでした。
投げているのが絶対エースと言うこともありますが、投手が打席に立つよりはましな程度です。
まあ1試合ではわかりません。今日もDHに注目しましょう。

こうしてみるとDH制を採用しないことは百害あって一利なしと思えてしまいます。
しかし私が強調したいのは公平の原則です。
DH制のあるなしはそもそも競技のルールが違うということです。
ボクシング試合で一方の選手にはキックが許されているようなものです。
今更パリーグがDH制を手放すとは思えません。となるとセリーグがDH制を採用すべきと言う話になります。
DH制推進論者の巨人原監督は自分の意見を布教するために、コロナ禍のどさくさで日本シリーズ全試合
DH制を決めるという犠牲?を払いました。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています




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