育成頑張れ!

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

日本中には数十万人の小中学生の野球少年がいます。
彼らの夢は何でしょう。
まずは高校でできれば野球強豪校(履正社とか大阪桐蔭とか)に野球でスカウトされることが第一歩。
そして甲子園に出場し活躍することが第二歩。
そしてプロのスカウトの目に留まり高校3年の秋にドラフトで指名されることがその3です。
高校球児は10万人くらい?甲子園に出られるのは40校程度ですから、千人弱。
高校球児でドラフト指名されるのは50名弱です。
高校で指名されなくともその後大学に進学したり、社会人野球やBCリーグに進んで、そこからのドラフト指名もあります。
そのような選手を入れても毎年のドラフト指名選手は1学年で100名に満たない数です。
高校球児10万人として1学年に3万人強、そこからプロになるのは100名弱とすると高校球児の
プロ入りの可能性は0.3%程度ということになります。
ここにもう一つプロを目指す道があります。
それはドラフト会議で行われる育成ドラフト選手として指名されることです。
昨年のドラフト会議では50人程度の育成指名がありました。
ヤクルトはソフトバンクや巨人と違い育成選手獲得に積極的ではありませんでした。
昨年の育成指名は岩田選手一人でした。(巨人は10名、ソフトバンクは14名の育成指名を行っています)
この違いは球団の規模の違いです。巨人やソフトバンクは三軍制を敷き、それなりの施設も持っていますし、それを
運営する資金的余裕もあります。
ヤクルトは外国人選手の獲得でもそうですが、枠ぎりぎりのメンバーしか取りません。
外国人選手は今年はコロナ特例もあり5人プラス1人でスタートし、サンタナの離脱があったため、急遽キブレハンも獲得し、
現在は7外国人選手が在籍、一軍登録は5人ですから、2選手が登録を外れている状況です。(スアレスとコール)

そのヤクルトの育成選手ですが、過去それほど積極的でなかったこともあり、以前は育成契約から一軍で活躍する
選手はほとんどいませんでした。
しかしここ数年ヤクルトの育成事情も変化してきました。

きっかけは長谷川投手でしょうか。ソフトバンクで育成の3年間を過ごし、ソフトバンクに見切りをつけヤクルトで
支配下登録されるということで2019年オフにヤクルト入り、2020年は44試合43.1回を投げ1勝2敗7H、5.82
と150Kmを超えるストレートを持つ貴重なサウスポー中継ぎとして活躍しましたが、昨年は血行障害のせいか
4試合の登板で終わり手術を受ける。復活が待たれます。

そして松本友内野手です。2018年に育成2位でヤクルト入り。20年に支配下、シュアなバッティングと内外野が守れる
ユーティティ振りが売りです。もっと一軍で活躍してほしい一人です。

近藤弘樹投手は2017年に楽天にドラ1で入団しほとんど活躍の場もなく、2020年オフに戦力外、ヤクルトに育成で入団し、
2021年のキャンプから頭角を現し、シーズン開幕と同時に支配下登録、パワーピッチングで中継ぎとして活躍、
勝利の方程式入り一歩手前の5月終わりに故障。結局22試合18.2回を投げ1敗11H、0.96の数字を残した。
肩の故障が癒えず、今期二軍でも登板は無し。昨年の序盤に無理使いして故障させたことが悔やまれます。

小澤投手は2015年ソフトバンクのドラ2、ソフトバンクでは活躍できず、2020年オフに戦力外、トライアウトからヤクルトに
育成で入団。今年6月に支配下登録、6月26日の巨人戦で先発のスアレスが3回無死で5失点と散々な出来で降板後
緊急救援(多分に敗戦処理的な起用でしたが)そこから巨人打線相手にすいすいと投げ、3イニングを抑えましたが、
4イニング目に捕まり2失点。しかしロングリリーフに成功したということで先発の可能性を首脳陣にアピールし、
以来貴重な先発メンバーとなっています。

そして赤羽選手です。2020年に育成ドラフトでヤクルト入り。今年のキャンプには一軍に帯同されましたが、
結果が出せず、二軍落ち。
しかしジュニアオールスターでサヨナラ3ランを打ったり、神宮記念プロアマ試合で2ランを打つなど長打力をアピール
今回のヤクルトコロナクラスター更に村上コロナ疑いからの抹消で緊急支配下登録されました。
濱田同様全力スイングが魅力で将来のヤクルトの中核を担っていただきたい逸材です。

以上ここ2年の他チームからの育成からの支配下となる選手とヤクルトに育成ドラフトで入団からの支配下と2パターンの
育成下克上物語でした。
今更ヤクルトにソフトバンクや巨人のように毎年10人を超える育成を取れと言っても無理な話ですが、
ヤクルトの伝統の再生工場で他チームを戦力外になった選手を獲得し戦力化するやり方はまだまだ生きています。
皆さん上を目指して頑張っていただきたいものです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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