選手は誰のもの?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

高校球児は皆ではないにせよ、プロ野球選手を目指し、第2のイチローや田中将大になって、できればメジャーへ行き、
何億という年棒を稼ぐなんてことを夢見ていることでしょう。
それは大学野球・社会人野球の選手も同様でしょう。
その第1歩であるNPBの選手になるためには基本的に毎秋行われるドラフト会議で指名される必要があります。
「僕は巨人ファンだから」とか「自宅が博多なので、ソフトバンクに行きたい」なんてことは通じません。
くじ引きで意に沿わない球団に指名されることも度々です。

パリーグが強くなり、巨人も9連覇したような絶対的な強さがなくなったせいか、選手たちも昔ほど
好き嫌いを言わなくなったような気がします。

一昔前の江川のように巨人に入りたいばかりに巨人が超法規的な手を使ったり、菅野のように叔父さん(原監督)の球団に
入りたいばかりに、野球浪人する選手なんて今は稀です。
高橋由伸のようにヤクルトに入りたかったのに、父親の借金の肩代わりをしてくれた巨人に泣く泣く行ったのは
レアケースです。(時代劇の政略結婚に泣くお姫様みたいです)
今は割合と皆どこの球団に指名されてもニコニコしています。
FA制度も確立されていることもあるでしょう。
特定の球団ではなく、日本プロ野球機構に就職したという気持ちがあるのかも。
もちろん直接的にはその球団が選手に対して圧倒的な支配力を持ちますが、選手もFA権を取った途端に
球団に対しての立場は逆転します。
その選手の価値が大きければ大きいほど選手の立場は強くなります。
その良い例がヤクルトの山田哲人選手です。山田がFA権を取得するのは今年ですが、
2年前からヤクルトはFA引き止めのために、複数年契約とか、年棒大幅アップとか(そのアップ額は中堅選手の年棒に匹敵します)あれやこれやのご機嫌取りをしています。
それでも今年のオフには山田はFA権を行使して、巨人入りが濃厚なんて観測記事も出ています。

今年の山田の年棒は5億とのことですから、巨人はいくら用意するのでしょうか。
我々一般人には気の遠くなるような金額です。
それもこれもプロ野球選手が個人事業主であり、選手として活躍できるのはまず35歳くらいまでだからです。
できる選手ほど稼げるうちに「銭ゲバ」となって稼いで、その後の老後資金を貯めなければなりません。
監督・コーチ・解説者になっての収入なんて、現役選手時代から見れば雀の涙です。

片や政府は企業に対して65歳まで雇用することを義務付け、今や70歳まで働けなんて言い始めています。
皆さん長生きになる一方、少子化で若年層の人口が減り、高度医療で特に老人の医療費・介護費がかかって仕方がない
現状では致し方ないのかもしれません。

それなのにスポーツ選手はその競技によって幅がありますが、(ジャイアント馬場なんて還暦レスラーとしてリングに立っていましたが)基本的にプレーヤーとしてのピークは20台後半で、40歳まで一線でプレーできる選手は稀です。

ということで、プロアマを問わず、またいかなるチーム・団体に所属していても、スポーツ選手は個人事業主です。(みたいなものです)怪我をしてその競技が満足に出来なくなったところで、お払い箱です。
保険会社もこのような選手の収入保障をする保険を売り出してはいかがでしょうか。
けっこう需要があるのでは。
ということで選手は表面的には我々ファンのものであり、法律的には所属する球団など団体のものですが、
本当は選手自身のものです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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