横綱の品格・3月20日ヤクルトー阪神戦
昨日の大相撲、白鵬対貴景勝戦、私は好取組を期待していました。
ところが、貴景勝の突っ張りに対し白鵬はかち上げと張り手の応酬です。
ボクシングかプロレスかと見まごうばかりの白鵬の戦いぶりです。
新聞などは「迫力ある」とか「凄みを感じる」とか白鵬の相撲を絶賛していました。
かち上げや張り手は相撲の技に入っているとはいえ、大横綱が格下の相手に
使うことが許されるのでしょうか?
白鵬も全盛時代には確かに強い相撲を取っていました。
その後急激に相撲が荒くなり、大批判されたかち上げです。
これで相手力士を顔面骨折させたり、一発KOしたりしました。相撲ではありません。
腕に巻いているサポーターは特殊な材料でできていて固くやすりのように
なっているという噂もあります。
内館牧子(横綱審議会理事)なんて、白鵬のファンなのでしょうか、白鵬のかち上げを
「反則でないからOK」的なことを言ってました。
反則でないなら何をやっても勝てばよいなんて、スポーツではありません。
いろいろな競技で選手がドーピングをするのもその精神の表れです。
ましてや大相撲は仮にも「国技」を名乗っている、天皇陛下もご来場され観戦される
いわば儀式です。
過去の大横綱は大鵬も北の湖も千代の富士も美しい相撲を取りました。
横綱は相手の攻撃を受け止め、それからじっくり相手を料理したものです。
格下の相手のあの手この手を受けて、力で押し合い、技で倒す、という見せる相撲を
取ることが横綱という大特権を持った相撲取りに課せられた義務であったと思います。
白鵬はさすがにかち上げは大批判を浴び、自粛するようになりましたが、
それからは綱渡りの勝利の連続です。最近は相手に押し込まれ、反射神経だけで、
土俵の上をくるくる回り、相手より一歩遅く土俵を割るという取り組みがよく見られます。
力のある若手とまともに勝負できなくなっているのです。
どうも日本国籍の取得までは引退できない事情があるようです。
親方になるのは日本国籍のあるものに限られるという協会の決まりがあるようです。
この国際化の時代で、ここ10年を見れば、圧倒的に外国出身力士の優勝が占めている
現状をみれば、時代錯誤としか思えませんが。
白鵬も美しい相撲を取れないならば、潔く身を引く覚悟を持ってもらいたい。
それが日本の大相撲の横綱の務めです。
昨日のヤクルトー阪神戦は見どころなしでした。
先発の星が試合を壊しました。
2 1/3回を投げ6被安打、うち4本が本塁打で7失点でした。
これでローテーション入り失格です。
中澤も回跨ぎで2失点。ワンポイントがよいところでしょうか。
風張も1回で1失点です。
確かに序盤で大量失点という緊張感に欠ける試合展開でしたが、
中澤・風張は1軍半の選手です。貴重な登板機会にしっかり実績を残さないと1軍に残れません。
それにしてもヤクルトの右打者はアンダーハンドの阪神青柳にどれほど苦手意識をもっているのでしょうか。
青柳の6回4被安打はすべて左打者です。打撃コーチは右打者に青柳攻略法(右方向に押っ付けて打つとか)を指導しているのでしょうか。開幕を前にヤクルトはとんでもない難敵を作ってしまいました。
ヤクルトけんちゃんでした。
カウントダウン: ヤクルト 公式戦開幕まで8日
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています