白鵬3連敗・バント戦法

大相撲では白鵬3連敗です。4日前までトップを走っていたのに。この兆しは場所前半からありました。
綱渡りみたいな相撲が続き、はっきりと力の衰えが感じられました。1年後には横綱・大関総取り替えなんてことになるかもしれません。

今日の本題はバントについてです。
バント(bunt)とは野球のバント以外に、もともとの意味は山羊などが角で突くという意味です。感じ出てますね。
よくプロ野球中継で、バントを失敗すると、解説者が「高校野球を見習え」なんてのたまわれますが、プロの投手はそれなりにバントをしにくいように、厳しい球を投げるわけですから、高校野球レベルの簡単な球が来るわけではありません。もっともプロの投手は投げることに、打者はフルスイングで球を飛ばすことを第一に練習していて、バントの練習は二の次であることは否めません。

1960年に大毎オリオンズ(今のロッテ)の監督に就任した西本幸雄はミサイル打線を率いて、就任1年目で大毎をリーグ優勝に導きましたが、大洋ホエールズとの日本シリーズでバント戦法を駆使した挙句、4連敗、三原(大洋の監督)マジックに敗れました。これに激怒した大毎の永田オーナーの逆鱗に触れ、監督就任1年、リーグ優勝したにも関わらず、解任されました。その後西本監督は阪急ブレーブスの監督に就任、阪急黄金時代を築き、名監督の道を歩みます。
今も昔も監督とはいえ、所詮雇われ人です。選手同様1年先は闇です。

さて私個人はバントはあまり好きではありません。みすみす相手に1アウトを献上している気がしてしまいます。
しかし確率論でいきますと、ノーアウトで1塁にランナーが出た場合、次の打者の打率はよくて3割、1塁ランナーをホームに迎え入れるためには、シングルヒットが2本必要になります。この確率は3割X3割X3÷2の約1.5割。10回に1.5回の成功となります。逆に2塁にランナーを進めれば、ヒットの出る確率は2.5割から3割、3-4回に1回成功する計算になります。ノーアウトからこの作戦で行くと、2.5割X2=5割。得点の確率はぐっと高くなるので、ノーアウトでランナーが出たら、まずバントというのは作戦としては正しいということになります。これはあくまで確率論で、次の打者が長打を放ち、1塁ランナーが一挙に生還ということもありうるのですが。相手の投手がへばってきていて、ここはイケイケで強硬策、ということもあるでしょう。

さてそこで宮本慎也選手の登場です。宮本選手については、歴代ベストナイン遊撃手編でも述べましたが、宮本選手といえば守備の人、犠打の名手、なのに名球会入りという稀有なプレーヤーです。
19年の選手時代8486打席で2133安打、62本塁打、578打点、408犠打、.282でした。
ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞10回、5回のリーグ最高犠打中01年の67犠打はNPB史上最高です。
正に職人という言葉がふさわしい選手です。将来はヤクルトの監督になるのでしょうが、まずは今年ヘッドコーチとして厳しく選手を指導してください。

ヤクルトけんちゃんでした。

カウントダウン: ヤクルト オープン戦スタートまで28日

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの昨年の球団別の選手成績等を参考にさせていただいています。

 

 

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