FAの衰退
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
結局今年FAで他のチームに移籍したのは中日の又吉投手一人でした。
ソフトバンクへ4年6億の年棒ですからFAしたかいがありました。(今年の又吉の年棒は4200万円です)
FAではありませんが、広島の鈴木誠也外野手がポスティングで米メジャーに、これはどこかへのチームに
決まるでしょう。
他には日ハムからノンテンダーとされた西川外野手・太田外野手・秋吉投手です。
テンダーとは「入札」という意味ですから、ノンテンダーとは「入札ではありません、自由に獲得交渉してください」
というただの自由契約です。新庄監督は(彼が決めたのかは不明ですが)何も格好つけてノンテンダーなんて言わなくても
戦力外からの自由契約にすればよいものを、話題作りです。
そのノンテンダートリオも太田外野手はDeNAに移籍決定しました。DeNAは今年はソト・桑原・佐野と鉄壁?の
外野陣をかかえていたのにも関わらず、ソトが2年連続の本塁打王から成績が落ちてきたので、そこの補強でしょうか。
パンチ力のある太田外野手は外野陣が固まっておらず(大島と福田くらい)、広い球場もあり本塁打数がセリーグでも
ダントツに少ない中日こそ手を伸ばすべきと思っていましたが、どうしたんでしょう。
西川外野手は巨人が獲得調査中ということですが、松原選手と競わせようという原監督の思惑でしょうか。
秋吉投手にはお呼びがないようです。貴重な右のサイドスローの中継ぎです。32歳、老け込む年ではない気がします。
FA戦線は昨年もDeNAの梶谷外野手と井納投手が揃って巨人入りしたのみで、このところ低調です。
一つは昨年のヤクルトですが、山田内野手・小川投手・石山投手と投打の主力が揃ってFA権を取得しましたが、
球団が複数年契約プラス大幅な年棒アップを提示して引き止めました。
3選手それぞれの理由があるのでしょうが、結局残留です。
一つにはヤクルトに留まった方が楽です。山田は二塁3番、小川はローテの軸、石山はクローザーと地位が安泰です。
(石山は今年はこけてしまいましたが)
プラス極めて日本的な感情論ですが、移籍すると「裏切り者」的なそしりを受けます。
もう一つ、昨年の梶谷・井納のように移籍すると以前ほどの成績を残せない例が増えていることがあります。
特に巨人にFA移籍してうまくいかなかった例は枚挙にいとまありません。
再々言っていることですが、プロ野球選手は個人事業主です。複数年契約の選手は別として翌年になんの
身分保障はないわけです。
上記日ハムの3選手が良い例です。それまで球団の主力として貢献していても、ある時急にポイされるわけです。
プロ野球選手は頑張ってせいぜい30歳台半ばまでです。現役引退後、コーチから監督の道を歩めるのは
ほんの一握り。近年はCS放送なども増えており、解説者の道というのもありますが、これも有名選手のみの道で、
収入は現役時代と比べると激減です。
30台になると普通の就職は難しいし、少年時代から野球一筋だった選手に今更パソコンの入力作業や、
どぶ板営業も出来ないでしょう。
となると頼るのは現役時代の貯えを元手に飲食店始めるとかそんなところです。
イチロー選手や田中まあくんのようにメジャーでびっくりするような年棒を取っていた選手は
それを元手に不動産をいくつか持って老後(現役引退後)はゆうゆうの大家生活です。
従って今回の又吉投手のように、自分に与えられた数少ないチャンスを最大限に生かして年棒増を図るのは
個人事業主として当たり前の話です。中日にお世話になった恩があってなんて浪花節の世界は何億ももらっている
一流選手だけの世界です。
ということで今年も中村選手はFA宣言せずに残留しましたが、来年以降FAやポスティングでヤクルトの選手が
他に移籍してもその選手の幸せを祈りつつ、暖かく送り出しましょう。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています