ヤクルトのベスト捕手
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
さて昨年のヤクルト日本一において中村悠平捕手が一躍クローズアップされました。
一昨年までの2年連続最下位の一番の理由は弱体投手陣と言われ、その投手陣をリードする捕手の責任も
大いに問われていたわけです。
特に一昨年中村捕手は度重なる故障で欠場が続き、主戦捕手の役割を果たせずに終わりました。
報道によれば昨年のキャンプにヤクルトのレジェンド捕手古田敦也氏が臨時コーチを務め、
中村捕手以下に捕手の心構え等を注ぎ込んだそうです。
その教えを受けた中村選手は今年は一転して強気な攻めのリードで壊滅状態だったヤクルト投手陣を一躍
防御率セリーグ3位に引き上げた立役者となってしまったわけです。
この投手防御率3位という結果は勿論、一に投手陣個々の努力があって、二に新任の伊藤投手コーチ・尾花2軍投手コーチ
そして何と言っても元祖守護神の高津監督等の指導もあっての3位です。
我々素人にはなかなか捕手のリード力と言われても分かりづらいところがあります。
以前読んだことがありますが、米メジャーでは捕手は強打者のポジションと言われていました。メジャーでは捕手は投手の
球を受けるだけのポジションで技術も能力も要らない、という説明でした。
おやおや随分認識に差があります。
現在のメジャーの捕手に対する評価がどうなのかわかりませんが、そう簡単に180度変わるものではないとしたら、
米メジャーとNPBの捕手に対する認識は大きく違うことになります。
さて誰が日本一の捕手かというとこれは異論もあるかもしれませんが、野村克也捕手ではないでしょうか。
その捕手としてのインサイドワークだけではなく三冠王まで取ったという打者としても超一流だったわけです。
先日ヤクルトの歴代捕手ベスト5なんて記事をネットで読みましたが、
ヤクルトの一流捕手の系譜というと
1.大矢明彦 1970-85年
2.八重樫幸男 71-93年
3.古田敦也 90-07年
4.相川亮二 09-14年
5.中村悠平 09-21年
八重樫選手は長らく大矢捕手のサブという位置づけで大矢捕手の後期から主戦捕手となり、古田捕手へバトンを
引き継ぎました。後年は独特のバッティングフォームで代打の切り札ともなりました。
上記では08年が抜けていますが、古田捕手の後期からヤクルトは捕手に恵まれず、08年の主戦捕手は福川選手でした。
それを補うために横浜からFAした相川捕手を獲得。その傍ら中村捕手が成長し今日に至っています。
相川選手は14年オフに再度FAによって巨人に移籍しました。その補償としてヤクルトは奥村内野手を
獲得したわけです。
ということで上記5捕手中、相川選手を除いては皆生え抜きで、その選手生命をヤクルトで全うしました。
(中村選手はまだキャリアの途中ですが)
古田捕手の打者としての偉業は言うまでもありませんが、野村ID野球の申し子として捕手としても
十分以上の活躍でした。
大矢捕手は打者としてはまあまあレベル(.245、93本塁打、479打点)でしたが、盗塁阻止率など捕手としての
守備力は一流でした。
中村選手が今年は大矢・古田の27番を受け継ぎ、彼らに並ぶヤクルトのレジェンド捕手になれるか
これからの活躍次第です。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています