勝利至上主義
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
スポーツも勝負事である以上勝つことは重要です。
しかしそうでないことも往々にしてあります。
健康のためにやっているジョギングとかテニスとか、楽しみでやっているゲートボールとか、こういったことは勝ち負けが無かったり(ジョギング)、
勝ち負けは二の次だったりします。
日本の武道なんて特に精神性が重要視され、とうとう小学生柔道の全国大会が勝利至上主義に走り過ぎているということで廃止になりました。
そもそも柔道は「柔よく剛を制す」がモットーでしたが、この勝利至上主義が行き過ぎて体重別の競技になり、本来がっちり四つに組み合ってから
技の応酬になるべきところ、掴まれると不利になるということや右組や左組の違いのため、組み合わず、延々と猫だましの先手争いを繰り広げ挙句
指導(反則)を取られるなんて、柔道の神様三船十段が見たらがっかりするような試合ばかりです。
各競技には反則というペナルティを伴うルールがあります。
ほとんどが危険行為に対するものですが、プロレスではその危険行為をやっても(例えば首を絞めるとか)カウント5以内ならある意味合法です。
サッカーなんかでは一発レッドカードで退場なんてこともあります。
それでは野球はどうでしょう。時々話題になりますが「サイン盗み」なんてことがあります。昔は結構やっていたようですが、次にストレートが来るとか
わかっていればバッティングマシン相手に打つようなものですから、これは楽です。これも勝利至上主義がなせる業です。
昔ヤクルトから近鉄にトレードで移ったチャーリー・マニエル選手が顎にデッドボールを受け骨折、その後アメリカンフットボールのような
ヘルメットを被って出場していたのが印象的でしたが、その後頭部へのデッドボールは「危険球」ということでその投手は一発退場となります。
強打者に対して「内角攻め」は必須です。村上選手もこれに結構悩まされていました。当たりそうな球が来ればバッターは腰が引けて
次に外角球が来ると手が出ず三振となってしまいます。
危険球が無い時代は内角攻めが昂じてデッドボールになっても一人ランナーを出すだけですから、強気の内角攻めもあったわけですが、
今は「危険球」という大きなペナルティがあるのでうっかり内角に投げるのも考えものです。
昔は特に外国人打者にデッドボールを与えると、そこから乱闘騒ぎなんてよくありました。
昔は「強打者にぶつける」なんて作戦の内だったこともあったのか。ぶつけられた仕返しにその投手が打席に立つとぶつけ返したりと、
色々騒ぎもありました。
野球の反則行為の一つに「スピットボール」というのがあります。ボールに唾液や髪に塗るポマード(古いですな)などを投手がボールに付けて
ボールを滑らせて変化を与えるということで、これは禁止行為となりました。
エンゼルスの大谷投手も時々手のひらを舐めるような仕草をして審判から注意を受けることがあります。
危険な走塁で昔はわざと守備側を蹴り上げて落球させるなんてことは普通でしたが、今はそれも禁止です。
逆に捕手はホームを死守すると危険なのでホームベースの前に居座るとペナルティを取られるとか、プロ野球も危険行為に対してはだんだん厳しくなっています。
勝つために色々と工夫したり考えることは大事ですが、それが行き過ぎると「勝利至上主義」となり、反則を取られなければ何をやっても良いとか、
そもそものスポーツの精神を歪めることになります。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています