お金とスポーツ

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

当ブログは基本的にNPBのヤクルトスワローズを応燕するブログです。
NPBはプロ球団の集まりで、日本ではもっとも経済的に採算が取れている競技グループです。
スポーツが個人の趣味で行われているならば(ジョギングとか)余りお金はかからずに(ウェア代位?)健康生活が維持できます。
これがゴルフとかスキー・テニスなどになると楽しむためにはそれなりのコストがかかります。
野球やサッカーなどは費用以外に一緒にやるメンバーと練習場等が必要になります。
つまりジョギングのように純粋に健康維持目的のものではなくスポーツを楽しもうと考えるとそれなりの費用が掛かるということです。
それが高じるとオリンピックでメダルを取るためには選手を育成する必要があり、それには莫大な資金が投入されることになります。
オリンピックの強化費は年間100億円を超えています。他にもトップ選手が一年を通じて合宿できるナショナルトレーニングセンターを建設した費用更に維持費など、また莫大な赤字を生み出した東京オリンピックの負の遺産(これは税金ひいては赤字国債の発行によって賄われているわけでこれが我々や子供たちへの将来の負担に繋がっているわけです)など驚くような資金がスポーツにつぎ込まれているわけです。

例えば私がオリンピックで金メダルを取ることが可能なあるスポーツの選手だとしても、私が普通に仕事をして生活し、かつ余暇に練習してオリンピックに挑戦するなんてことは現在のアスリートの世界では不可能です。仕事なんてやらないで24時間?トレーニングして初めて可能になるわけです。
日本でそれが成り立っていたのは多くのアスリートが警察・自衛官などの公務員であったり、スポンサーとなる企業の所属となって(ALSOKやコナミが有名ですが)それらの企業が広告宣伝を兼ねてアスリートに資金とトレーニングの場・時間を提供していたので成り立っていたわけです。

更に各競技団体が上記の強化費他の分捕り合戦で、資金を獲得しその一部?が選手の育成に使われているわけです。この強化費の分捕り合戦では当然組織が大きくオリンピックでメダルを多くとれる組織が多くの強化費をゲットするわけです。
この資金配分構造に異変が起きています。
上記のようにオリンピックでメダルを取ればとるほど強化費も増え、かつその競技のスポンサーになり選手を自社のお抱えにする企業も増えるわけですが、前回の中国アジア大会からJOCは国としてのメダル目標を言わなくなりました。オリンピックパリ大会でも同様になりそうです。このメダル獲得目標を世界の多くの国が言わなくなっています。これはどういうことかというとメダル目標イコール選手に対するプレッシャーとなり、選手のメンタルヘルスに重大な悪影響をもたらす、ということが原因としてあるようです。これまでもオリンピックで金メダル間違いない、なんて言われていた日本人選手が本番でこけるなんてことはよくありました。これもメダル至上主義がもたらすプレッシャーでしょうか。

しかし競技である以上勝つことが第一の目的の筈です。昔「オリンピックは参加することに意義がある」なんて負けた言い訳によく言われましたが、勝ち負けを決める競技である以上金メダルは必要です。
しかしそれによって多くのアスリートのメンタルを傷つけていることも事実のようです。

各競技団体が存在しそれが強化費他を獲得するために鎬を削る以上、メダルの獲得が多くの資金をゲットする一番わかりやすい手段ではあります。
スポーツとお金の問題はなかなかスパッと割り切れる問題ではありません。
(当ブログは日経新聞11月27日の記事「メダル至上手さらば」を参考にしました)

上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

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