スーパーサブ
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
昨年見事に日本一となったヤクルトですが、野球はあくまで団体競技です。MVPとなった村上選手がいくら
凄かったとはいえ、他の多くの選手他の力があったからこその日本一でもあります。
村上を筆頭に先発を含むレギュラー陣の頑張りがメインとしても、中継ぎ陣・代打・代走・守備要員と
ベンチ入りした全員の力あればこその1勝1勝の積み上げからの優勝でした。
スポーツの世界には「スーパーサブ」なる言葉があります。どうしても先発出場者にスポットが当てられがちな
野球ですが、近年特に投手の「勝利の方程式」とか「守護神」なる言葉が定着し、先発投手に負けないくらい
リリーフ陣にもスポットが浴びるようになりました。
巨人の宮田征典投手は昔「8時半の男」と呼ばれ巨人V9の前半を彩った投手ですが、
びっくりするのは1965年に69登板、2先発、1完投で164.2回を投げセーブもホールドもなかった時代に
救援メインで20勝5敗という成績を上げたことです。(防御率2.07)
当時はもうスーパーサブどころではなく、完全に主役に躍り出ていました。
「走りのスペシャリスト」なんて選手もいます。ヤクルトでは昨年ルーキーの並木選手が「サニブラウンに勝った男に
勝った男」なんて冗談のような異名で売り出し、シーズンの初めに一軍登録からの代走専門で4盗塁しましたが
打つ方は27試合で6打席、1犠打、1四球、ノーヒットで終わりました。なかなか足だけでサブにせよポジションを得るのは
厳しいものがあります。
その昔前回の東京オリンピックの100M走日本代表だった飯島英雄選手は脚を買われロッテに入団しました。
当然のように代走専門でしたが、69年~71年の3年間で117試合、46得点、23盗塁、17盗塁死のとほほでした。
ロッテの客寄せパンダで終わりました。
本来のスーパーサブの定義では(野球ではあまり使われませんが)代打やリリーフに対し用いられていましたが、
前述のように今やリリーバーは先発と肩を並べる(ところまではいきませんが、それに近い)位置に上り詰めてきました。
そういった中で昨年シーズン直前に巨人から移籍してきた田口投手と3年目のスアレスは当初は先発陣のコマ不足を
補い、後半は高津監督の決断ですが中継ぎに守備位置を変えました。
田口投手は33登板、17先発、8QS、5勝9敗、4H、4.02
スアレス投手は24登板、13先発、5QS、5勝3敗、4H、1S、3.62
両投手とも結局先発失格の烙印を押されたわけですが、後半戦の中継ぎ陣の疲れがたまった中で、
貴重な働きをしました。
守りの方ではショートの守備を西浦選手と争ったルーキー元山選手はシーズン当初は西浦選手を
押しのけてレギュラーをゲットしたかに思えましたが、後半は打撃の調子が落ち更に怪我も加わり、
西浦選手に奪い返されました。しかし守備は一級品のものがあります。
さて昨年のスーパーサブ大賞は満場一致で代打の神様川端選手です。
93打席、32安打、1本塁打、18打点、.372
日本シリーズ最終戦での渋い決勝タイムリーが印象的です。
さて日本一となったヤクルトですが、巨人・阪神と比べ選手層の薄さはいなめません。
このオフからキャンプに向けての最大の課題はチーム力の底上げです。
特に若手の一軍選手レベルへのアップこそが連覇の鍵になります。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています