忖度のGG賞

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

先日今年のNPBゴールデングラブ賞の発表がありました。
こういった賞は当然その年に優勝したチームの選手が多く選ばれます。
優勝したチームの選手たちが多くマスコミに取り上げられそれだけ印象が強くなるわけですが、加えてそのチームが優勝したということはMVPやベストナインもそうですがGG賞の守りにおいても選手たちが勝利に向けて多大な貢献をしたと考えられるわけです。
阪神からは5選手、オリックスからは3選手が受賞しました。

ベストナイン・MVP・新人王と同様このゴールデングラブ賞は日本の報道機関(新聞社、通信社、放送局)のプロ野球記者で、5年以上の取材キャリアを持つ記者が投票をするわけですが、日本のマスコミは公正とか公平なんてこととは程遠い機関です。
先日来事件となっているジャニーズに対するテレビを筆頭とするマスコミが永年どれほどジャニーズに忖度してきたか、ということでも明らかです。

この記者の投票によるというのはMLBの方式をそのまま踏襲しているわけです。それでは5年以上の取材キャリアを持つ記者がどれだけ公平に今年のプロ野球を見て投票しているか、です。
例えばセリーグ捕手部門では阪神の坂本捕手(117票)が受賞しました。2位はヤクルトの中村捕手で98票、3位は巨人の大城捕手で59票です。今年坂本選手は2失策、中村選手は無失策、大城選手は2失策です。失策数だけでGG賞が決まるわけではありませんが、一方で坂本選手は84試合、同じ阪神の梅野捕手は72試合に出場。決して坂本選手がメインの捕手だったわけではありませんが、シーズン後半梅野選手が負傷リタイアして後半は坂本選手がメインでマスクを被り続けたというところが後半からポストシーズンの阪神の快進撃に重なってアピール度が高かったのかと。
出場試合数では中村選手は106試合、大城選手は134試合出場しています。ちょっとこの点では坂本選手のレギュラー度に?が付きます。しかし日本一の阪神投手陣を引っ張った、というところが大きな受賞の要因かと。

ここから本題に入ります。セリーグ三塁手部門です。
DeNA宮崎選手が145票で受賞。2位は巨人岡本選手の112票でした。この2選手はそもそもサードの守備には定評があります。
しかしここでおかしなことが起こります。三塁手部門の3位に阪神佐藤輝選手に8票、4位にヤクルト村上選手に7票が入っています。
村上選手は今年22失策でセリーグの失策王、佐藤輝選手は2位の20失策です。
いったいどのような神経でこの2選手にGG賞の票を入れるのでしょうか。公平・公正どころか贔屓の引き倒しです。
投票された当人もGG賞の票が入ったことを恥ずかしく思うのではないでしょうか。
例えば日本テレビや報知新聞の記者はどうしても巨人贔屓になるでしょう。同様にサンケイスポーツの記者はヤクルト寄りになるのでしょうか。
多少贔屓目になるとしてもこの村上・佐藤輝に対する投票はひどい。ブラックジョークとしか思えません。
こういうことがあるとNPBの各賞に対するファンの信頼感はなくなります。
MLBの猿真似は止めて、なにか公平・公正に各賞の受賞者を選定するシステムを考えないと、つまらないことでファンの野球離れを加速させてしまいます。

上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。