敗戦処理

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

今日は敗戦処理という役割を考えてみましょう。
「敗戦処理とは、野球で大量ビハインドのとき、主力級の中継ぎ投手・抑え投手を温存するために少し格の落ちる投手や若手の投手の力量を測ったり、試合間隔の空いている投手、調子の落ちている投手の調整の為、登板させることである」(はてなブログより転載)

ちょっとひどい言葉なので、余り最近は解説者も使いませんが、「敗戦処理」という概念が存在することは間違いありません。
逆に「勝利の方程式」があります。多くは3人の強力リリーバーが7・8・9回を固定の順番で抑えるものです。
昔の阪神のJFKから一般的に使われるようになりました。
ヤクルトの2015年優勝時には秋吉(6勝1敗22H)・ロマン(5勝5敗23H)・オンドルセク(5勝2敗32H)・
バーネット(3勝1敗41S6H)(4人ですが)が勝利の方程式として大活躍しました。

ヤクルトの今年想定される勝利の方程式は梅野ーマクガフー石山の3人です。
これは先発投手がクオリティスタート(6回以上を投げ3失点以下の場合)を果たした時、残りの3イニング以内を
勝利の方程式で切り抜けよう、というシステムです。

これが先発が5回まで投げて何らかの理由で交代、しかし勝ちゲームの展開の時、もしくは勝てるかもしれない展開の時、
勝利の方程式プラス1枚必要になります。(2015年と同様です)
このプラス1枚候補は長谷川・近藤・五十嵐になります。

いよいよ敗戦処理の件です。
先発が5回未満で大量失点したケースです。(例えば4回で4失点とか)
残り5回でこのままでは勝利の方程式は使えません。
しかしこの5回をしのぐには1人1イニングとして5人の投手が必要となります。
普通ベンチには先発以外に8-9人が一般的です。
とすると勝利の方程式を除く5人がいわば敗戦処理投手と言うことになります。
特にサウスポーですがワンポイントリリーフもありますが。
この敗戦処理投手が頑張って無失点でしのいでいる間に、味方打線が得点を重ね、逆転・同点もしくは
あと少しで同点という形になると、再び勝利の方程式の出番です。

そこで難しいのは9回までに勝利の方程式を使い切っちゃいました、しかし9回を終わったのに同点です。
延長です。という昨年もしばしばあったケースです。
ここで9回を投げた本来のクローザーを回跨ぎで使うと得てして打たれます。
ということで、ここで敗戦処理の投手を出せば負けの可能性は高くなります。

カーリングで最終フレームでやっと同点に追いついたのは良いが、次の回は不利な先攻となり、
結局負ける、と同様な感じです。

ここで敗戦処理と思われた投手が無失点で切り抜けるということが何回かあると、
その投手は勝利の方程式プラス1クラブに入会できます。

これが先発が崩れた後の登板でも失点が続くと、その投手はファームで再調整という名の
降格になります。

以前にも検討しましたが、回跨ぎは失敗することが多いということです。
しかし負けていて、先発が早く降板した時は、中継ぎに回跨ぎを要請したくなります。
清水・大下・星のような先発候補の投手にしばしばこの任務が与えられます。
これをこなせば先発の栄誉が待っています。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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