美田を残す?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

女子ゴルフの全米女子オープンで笹生優花選手が優勝してしまいました。
しかも畑岡奈紗選手とのプレーオフの末、といいますから驚きです。
その昔、1977年に樋口久子が全米女子プロで優勝して以来、絶えてなかった海外メジャーの優勝を
2年前渋野日向子が全英女子オープンで成し遂げ、今回の笹生です。
ちょっと残念なのが、笹生は(オリンピックの代表に選ばれるため?)あえて母親のフィリピン国籍を
選択、日本人選手とは言えないということです。
しかしこれまで数多くの選手が米国に移住してツアーに参加しながらも、とうとうメジャーの優勝はできなかったのに
(岡本綾子・宮里藍他)渋野や笹生(樋口も)、日本からビジターで参加した選手がさらっと優勝したことです。
色々な意味で女子ゴルフ界の潮流が変わりつつあるような気がします。

さて本題です。
その昔、老子は「子孫に美田を残さず」と言い、西郷隆盛も「児孫のために美田は買わず」と言ったそうです。
一般的な感覚としての「子孫のために美田を残す」というのとはちょっと感覚が違うような。
老子や西郷隆盛の言う、「美田」とは財産・資産ということで、要は子孫を甘やかすなというような意味です。
逆にわれわれ日本人の農家等の方々は子孫のために一生懸命開墾し、耕し、子孫のために少しでも「美田」を
残そうと苦労していたわけです。従ってこれは老子や西郷の話しとは少し意味合いが違います。

近年とみに環境問題に関して厳しい話が多くなっています。
この日本も毎年異常気象による風水害に襲われ、暑い夏がどんどん長くなり、私が子供のころは日本は「温帯気候」と
社会科で教わったわけですが、今や日本は「亜熱帯気候」のエリアに変わりつつあるという話もあります。
基本二酸化炭素を減らしましょう。ということのようです。
そのためにはガソリン自動車を電気自動車に、とか火力発電をやめて再生可能エネルギーに転換しようとか、
いろいろ言われているわけです。
正に子孫に美田を残すためにいろいろと現代人が犠牲を払って将来の子孫のためにクリーンな世の中を作ろうと
しているわけです。

そういった中でのコロナ禍であり、2か月後の東京オリンピックです。
とうとうアメリカまで、「警戒レベル最高の4」で米国民に日本への渡航中止勧告、ということになりました。
米国の大手企業がオリンピックのスポンサーになっているせいか、日米関係を壊したくないせいか、
バイデン大統領も「米国はオリンピックに参加しない」とか菅総理に「いい加減開催をあきらめたら」とは
言いにくいのでしょう。

先日もオリンピックが中止なら2兆円近い損失、なんて忖度記事が出て、「オリンピックやらないと、子孫に
こんなにつけが回る」なんて政府は国民を恫喝しています。

そもそも日本の借金が膨大に膨れ上がったのはその時々の政権が役人や企業と結託して、国家予算をどんどん
ふくらまし続けたせいです。
一般の会社や家庭では、収入に見合った支出を心がけ、給料が減ったらその分外食を減らそうとか、旅行に行くのは
控えようとかするものです。
月に30万円の収入しかないのに、50万円の生活をして差額はサラ金で埋めるなんて自殺行為です。
それをしているのが政治家であり官僚たちです。(国債を発行しての借金の金利はサラ金のように高くないので、
皆さん(政治家も含め)それほど気にしていないにかもしれません)彼らは自分の懐が痛まないので予算使い放題です。
「子孫に美田を残す」どころか「荒地」を残しています。

これだけ楽しくない気持ちでオリンピックを迎えるのも初めてです。
これで強行開催して、オリンピック関連のパンデミックが日本や世界に広がったら、IOC及び日本政府は
どんな形で責任を取ってくれるのでしょうか。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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