青木の併殺打

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

今シーズンヤクルトの試合を見ていて青木選手の併殺打が多いような気がしたので、今日は併殺打に関して検証してみます。

まずは併殺打のメカニズムです。
併殺打は当たり前ですが塁上にランナーがいないと成り立ちません。基本はランナー一塁とか一・二塁、満塁のようにホースプレーができる環境がほとんどです。たまにランナー二塁とかで打者が打った強烈な当たりが内野手の正面を突いて、飛び出したランナーが帰塁できずにゲッツーが成立することの度々あります。このケースは塁上のランナーの判断ミスということになります。
試合後半、1死ランナー一塁、同点または1点差のケースで打球が外野フェンスに届きそうな当たりの時、サードコーチがどのような判断をするのか。外野手がこの打球を取れず、ランナーを見切り発車させ得点できれば好判断。打球の行方を見守り抜けてから走らせ結局ランナー2・3塁となって、次の打者に勝負の行方を託すのは次善の策です。
見切りでランナーを走らせ、結局外野手のナイスプレーで打球が捕球され、走ったランナーが帰塁できずにゲッツー、というのが最悪のケースです。

普通のゲッツーはランナー一塁で打者が注文にはまったような三遊間のゴロを打って、5‐4‐3の併殺完了というケースです。
この場合打球が弱くぼてぼてだったり一塁ランナーや打者走者の足が速いとゲッツーを取れず下手をするとオールセーフなんてケースもあります。
打球が強くて内野手に捕球されれば併殺の可能性が大きくなりますが、村上の打球のようにあまりに当たりが強すぎて内野手の横をすり抜けて行ってしまうなんてこともままあり、打球が強いのは守備側に不利になるケースが多いようです。

さてそこで青木選手の併殺打です。
ヤクルトの今シーズンの併殺打ランキングは
オスナ 9併殺打 334打席、37打席/併殺打
青木 9、204、23打席/併殺打
サンタナ 8、305、38打席/併殺打
中村 6、222、37打席/併殺打
内山 5、168、33打席/併殺打
山田 5、230、46打席/併殺打



村上 2併殺打、351打席、176打席/併殺打

併殺打数の次に打席数、さらに打席数を併殺打数で割ってその打者が併殺打を打つのに何打席かかったかという数値も出しました。
驚くべき結果です。中心打者が30打席後半に一度の併殺打を打つところが、青木は23打席に一度打ってます。
もっと驚くべきは今シーズン絶不調の村上は176打席に一度しか併殺打を打っていないということです。
ここまでの打率は村上が.242 、青木が.274なので打ってる打ててないはあまり関係がなさそうです。

青木の打撃の特徴は極端な引っ張り打法ということです。
青木は過去のNPBでは6745打席で96併殺打と70打席に1併殺打だったわけです。
それが加齢とともに内野の頭を超える打球が少なくなり、一二塁間に飛んだ打球が併殺打に繋がっているというパターンかもしれません。
村上はそれでも押っ付けてセンター返しや打球の強さで一二塁間を抜くような当たりが多いのかもしれません。
セリーグを代表する打者DeNA宮崎(打率1位)、中日細川(10位)、DeNA牧(11位)が併殺打9でランキングのトップを青木・オスナと分け合っているのは興味深いものがあります。

数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

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