2軍新球団
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
来期からファームチームとして「オイシックス新潟アルビレックスBC」と静岡市に本拠地を置く「ハヤテ223」がそれぞれイースタンとウエスタンに加わります。
ファームチームは近鉄が消滅し楽天が誕生したことによりウエスタン5チーム、イースタン7チームという形が続いており全チームが一度に試合を行えない状態が続いていたわけで、この新チーム加入によりウエスタン6チーム、イースタン8チームとなり、お休みするチームがなくなったわけです。
別に両リーグのチーム数を偶数にして一度に全チームの試合が組めるようにするために新チームを誕生させたわけではありません。
数年前に自民党が言い出しっぺになってNPBを16球団にしようという動きがありました。それをソフトバンクの王球団会長も同調し、沖縄にチームができたり他にも新潟や静岡が新球団の候補地と噂されたりしました。そのまま行けば今頃はプロ野球も16球団になっていたかもしれません。
その動きにストップをかけたのがコロナパンデミックです。このコロナの流行により日本のみならず世界中のあらゆる動きが制限されたりストップされたりしたことは、なにか今では遠い昔の出来事のような気もしますが実につい先日までの話です。
われらがNPBもこのコロナのあおりを受け無観客試合を続けるなど、大混乱に陥ったわけです。
このコロナ騒動により16球団の話はどこかへ行ってしまいました。仕事はリモートになり、不要不急の外出は控えるよう政府が先頭に立って大キャンペーンを張り、街並みから人の姿が消えて、プロ野球どころかあらゆる興行も無観客となってしまったわけです。
なんといっても興業のメインはお客様に現地で見ていただいてその対価として入場料を戴くというのが本来の姿です。
近代になって映画ができて、レコード・CDが出て、テレビができて、さらにはインターネットの配信まで現れましたが、興行の基本は現地でリアルタイムで見て、出場者に声援を送ったり拍手したりして感動を出場者とシェアすることが興行の本来のだいご味だったわけです。
ところがこの問題点は客が興行の現場に行かなければならず、遠隔の客や日程が合わなければ現場に立ち会うことができなかったわけです。
これを解消したのが上記の映画であったりテレビで、客は日本のどこにいても大スターの映画や押しが出演する番組を視聴することができるようになったわけです。
更にプロ野球は12球団でほぼ日本中を球団のフランチャイズとしてカバーし、それらの本拠地に他のチームが入れ代わり立ち代わり出場することにより、客は多くのスター選手をリアルタイムで見て応援することが可能になり、更にテレビの野球放送によって、全国津々浦々まで王や長嶋のファンができたわけです。
さて話を戻します。この新潟と静岡のファーム球団はどう機能するのでしょうか。他の12球団のファームチームは一軍チームと一体化して年中選手の入れ替えが行われ、一軍の補完組織となっているわけです。
この新球団にはその機能はないわけで、しかもNPBの様々なルールに縛られていると、(ドラフトにも参加できない?)機動性に乏しい組織とならざるを得ません。もちろんこれらは現在も検討されてはいると思いますが。
いずれにせよこの2球団は将来の一軍球団立ち上げのベースとなるような気がします。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています