FA制度検証 松井秀樹

日米野球の真っ最中ですが、どうも今一つ力が入りませんなあ。ヤクルトけんちゃんです。
やはり山田哲人一人しかヤクルトから出ていないせいですかな。
本日はヤクルトのFA史を検証してみよう。
FA制度が始まる前に1947年~75年まで10年制度というものがありました。
私が生まれる前からあったというか、戦後すぐに始まっていたのですな。
10年間(今のFAは8シーズン)経過した選手が移籍できるという制度だったようです。
この制度で移籍した選手は
56年 飯田徳治 南海(今のソフトバンク)→ヤクルト(当時は国鉄)
58年 杉山悟 中日→ヤクルト
60年                 箱田淳 ヤクルト→大洋(今のDeNA)
64年                 金田正一 ヤクルト→巨人
参考まで巨人がらみで他に
58年 内藤博文 巨人→近鉄
59年 大友工 巨人→近鉄
28年もあった制度なのに、ヤクルト、巨人がらみでこれくらいしかなかった、ということは当時の日本の
サラリーマンみたいに終身雇用制度がしみついていたのか、チーム愛がそれほど強かったのか。
わたしにはよくわからない時代で、しかも金田以外よく知らないので、コメントできないが、
今と違って巨人が札束にあかせてトップ選手を取りまくるということはなかったみたいです。
さてFA制度です。93年オフから始まりました。
ヤクルトでは
94年 広澤克己 →巨人(金銭補償)(ヤクルト、巨人、阪神と渡り歩いて4番打者となったある意味ですごい)
97年 吉井理人 →メジャー(もともと近鉄からトレードで来た選手で、ヤクルトに執着はなかったかも)
00年 川崎憲次郎 →中日(金銭)(星野監督に乞われて中日へ行ったが、中日では故障で活躍できず)
01年 石井一久 →メジャー(ポスティングシステム利用)
03年 高津臣吾 →メジャー
04年 稲葉篤紀 →日ハム(金銭)(当初メジャーを目指したが、相手にされず日ハムへ。かっこ悪ーい)
06年 岩村明憲 →ポスティングでメジャーへ
07年 石井一久 →西武(福地秀樹が補償)(この選手は浮気性ですな。吉本と芸能契約を結ぶ軽さです)
08年        相川亮二←横浜(金銭)(古田の後釜補強ですな)
09年        藤本敦士←阪神(FAでわざわざ取るような選手ではないような。実際補償は無しです)
五十嵐亮太 →メジャー
11年 青木宣親 →ポスティングでメジャーへ(思ったより安く、ヤクルトには250万ドル、青木の年棒は数千万だったのでは)
14年        大引啓次←日ハム(金銭)(宮本・川端の後釜補強ですな。まずまずの補強です)
成瀬喜久←ロッテ(金銭)(ヤクルト最大の失敗FAですな。今年戦力外です)
相川 →巨人(奥村展征が補償)(この選手も浮気性ですな。奥村頑張れ!巨人を見返せ)
以上どう見てもヤクルトはFAで大赤字ですな。(金銭的にではなく、戦力的に)
07年までは流出一方であった。これはヤクルトがケチというか、広島のようにFAに頼らないという姿勢があったのか。
14年に頑張って大補強したが、失敗である。
それでも他の金持ち球団とはいかず、本当の大物選手には巨人・ソフト・阪神のように手が出ないところがある。
それではFA制度の大口顧客である巨人を見てみよう。(但し上述は省く)
93年 駒田徳広 →ベイスターズ
落合博満 ←中日
94年        川口和久 ←広島
95年        河野博文 ←日ハム
96年        清原和博 ←西武
99年        工藤公康 ←西武
江藤智 ←広島
01年        前田幸長 ←中日
02年 松井秀樹→メジャー
05年        野口茂樹 ←中日
豊田清 ←西武
06年       小笠原道太 ←日ハム
門倉健 ←横浜
小久保裕紀 →ソフトバンク
08年 上原浩治 →メジャー
09年        藤井秀悟 ←日ハム
高橋尚成 →メジャー
11年        村田修一 ←ベイスターズ
杉内俊哉 ←ソフトバンク
鶴岡一成 →ベイスターズ
サブロー →ロッテ
13年 小笠原道太→中日
大竹寛 ←広島
片岡治大 ←西武
14年         金城龍彦 ←ベイスターズ
15年         脇谷亮太 ←西武
16年         山口俊 ←ベイスターズ
森福充彦 ←ソフトバンク
楊だいかん ←日ハム
17年          野上亮磨 ←西武
いやあ今更ながら凄いですな。
主力打者・エース級総取りという感じです。
完全な輸入超過です。
痛かったのは駒田と海外流出組ですな。
巨人の札束攻勢に勝てるのはメジャーですか。
ヤクルトは金持ち球団と張り合わず、広島のように
FAに頼らず自前の若手を育てる方針に切り替えよう。

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