誤審

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

ヤクルトの高津監督は今日からキャンプに合流するようです。
原樹理投手はすでにキャンプに合流済みとのことで、一日も早く皆さんがキャンプに戻ってくるように、です。

さて、スポーツ業界には誤審という言葉があります。
医療業界には誤診なんて言葉もあります。
本来間違ったジャッジをしてはいけないスポーツの審判が判定を誤る。
お医者様が診断を間違える、ということです。

誤審は確かにそれによって勝負の分かれ目になったりするわけです。
柔道の篠原信一はシドニーオリンピックで1本取ったと思われたシーンで逆に相手にポイントを奪われ、
敗れるという、世紀の誤審がありました。
スポーツの誤審は例えばプロ野球のアウトセーフで誤審があっても、それによってせいぜいその試合の帰趨を
決める程度、たかが1敗です。これが日本シリーズの7試合目で勝敗を決めるジャッジでしたら、インパクトは
はかり知れませんが、普通はたかが1プレーに対するジャッジです。それによって盗塁したランナーが生きても、
次のバッターが簡単に凡退して、この誤審はなかったことになることもあるわけです。
しかし上記の篠原選手のケースはその競技人生を左右してしまった大誤審であったわけです。
まあそれなら、きれいに一本取り返せばいいじゃないか、という声もあるでしょうが、オリンピックの柔道の
準決勝あたりになると、実力伯仲で、なかなかきれいに一本取ってとはいかないわけです。
誤審によって大きな心の傷を背負ったはずの篠原氏ですが、その後柔道の日本男子の代表監督となりましたが、
どうも精神論ばかりの方だったようで、篠原氏が監督時代に日本男子柔道が凋落し、それを替わった井上康生監督が
立て直し、前回の東京オリンピックのメダルラッシュにつながりました。
篠原氏は監督退任後一時タレントみたいなこともやっていましたが、アスリートがお笑いまがいのことをやるのには
無理があります。

その後柔道のみならずほとんどのスポーツでリクエスト制度が確立し、おかしな判定は即刻再検討が行われる
ようになりました。
そのような意味ではもっとも保守的に思われる大相撲では昔から再検証として、土俵の周りを取り囲む審判員が
行司の判定に即刻物言いをつけ審判員全員で再協議、場合によってはビデオ判定まで行っています。
これを昔からやっていたわけで、大相撲界は一歩進んでいたわけです。
この「物言い」からの再審議で行司の当初の判定が覆されると、「行司差し違え」となって、
その行司に罰点が付きます。

さて例えばフィギュアスケートでは大勢の審査員が演技後もビデオに見入ってこの回転に何ポイントとか
一生懸命採点しています。このフィギュアスケートも過去には選手の関係の深い国の審判員がその選手に
高得点を与えるということが続き、そこから審判員の配点のトップとビリは省いて集計するなんて
冗談みたいな採点法まで採用されていました。これは誤審ではなくほぼ八百長の世界です。

事程左様に採点競技はもちろんのこと、審判が関わるあらゆる競技で誤審の可能性というのは存在します。
しかし例えばテニスやバレーボールのイン・アウトの判定にはビデオが使われ、選手も文句は付けられない状態に
なっています。これだけIT技術が日々発達しているわけで、近い将来は審判という職業はAIに奪われ、
全てはビデオプラスAIがきっちり判定し、プロ野球も(ちょっと味気なくなりますが)すべてAI審判が判定することになり、
判定のもめごとは一切なくなる世界が来るかもしれません。
ただしアンパイアはホログラムかなんかで一応キャッチャーの後ろに立って、ボール・ストライクの判定を
AIの指示に従って行う形になるのでしょうか。
そうなるとプロ野球の残った唯一のもめごとはデッドボールをぶつけられ打者が投手に殴りかかることくらいでしょうか。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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