ロシアの排除
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
先日行われたフィギュアスケートのグランプリファイナルで日本人選手が大活躍でした。
グランプリファイナルはフィギュアスケートは年間に6大会の世界各地で行われるグランプリシリーズの優勝者や成績上位者の
6選手から年間最優秀選手を決める大会です。
今回のグランプリファイナルの男子シングルでは1位宇野昌磨、2位イリア・マリニン(米国)、3位山本章太。
女子シングルは1位三原舞依、2位イザボー・レヴィト(米国)3位渡辺倫果。
ペアは三浦璃来・木原龍一のリクリュウペアが優勝。
更に驚きはジュニア女子シングルでも島田真央選手が優勝したことです。
私はフィギュアスケートを詳しくウォッチしているわけではないのですが、今年初めに行われた冬季オリンピックのフィギュアスケートでは
男子シングルでは1位は米国のネイサン・チェン、2位が鍵山優真、3位が宇野昌磨でした。
女子シングルでは1・2位がROCの選手で3位が坂本花織でした。
上記のROCとはロシアが組織的なドーピングを行っているということで、オリンピックでは国としての参加はできなくなり、ロシア人選手は個人として参加するという
建前上ですがそうすることにより、ロシア人選手が優勝しても国歌も演奏されず国旗も掲揚できないということに昨年のオリンピック東京大会ではなり、
それが冬季オリンピックにも引き続き、女子の1位・2位はROCの選手だったわけです。
この冬季オリンピックのフィギュアでは団体戦というのも行われ、日本が3位でしたが金メダルはROCでした。
個人として参加しているはずのロシアのROCが団体戦で金とは何とも皮肉な結果です。
このドーピング問題ですっかりスポーツ業界で味噌を付けたロシアですがさらにウクライナ侵攻ですっかり世界の嫌われ者になりました。
今年の3月1日に国際スケート連盟はロシアとベラルーシの選手・役員を無期限で国際大会の出場を認めないという決定をしたわけです。
そこでオリンピックではROCという覆面出場が可能だったロシア人選手がフィギュアスケートのグランプリ大会に出場できず、
必然的にグランプリファイナルにも出場せず、結果なぜか日本旋風がグランプリファイナルで吹き荒れることになったわけです。
特に女子シングル部門でロシア勢は圧倒的な強さを誇っていたわけで、もしロシア勢が参加していたらはタラレバの話にしておきましょう。
ドーピング問題からの出場停止はまだわかります。ロシアは競技で反則をしていたわけです。
しかしロシアのウクライナ侵攻は確かにひどい話で、世界の多くの(特に自由主義諸国)の人々がロシアを非難する気持ちは分かります。
だがスポーツの世界に政治を持ち込むのはいかがなものかとも思います。オリンピック憲章では人種・肌の色・性別・性的指向・言語・宗教などと共に
「政治的」またはその他の意見で差別をしてはならないと定めています。
この精神はオリンピックだけではなく他の競技にも当然当てはまると思います。
このロシア侵攻によりグランプリファイナルで日本人選手が多くのメダルを取れたことは間違いないところですが、
どうなんでしょうか、難しい問題です。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています