打点を稼ぐとは
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
先日来、巨人岡本と比べてヤクルトの村上・山田のホームランはソロが多く、だから打点が稼げない的なことを
言っていたわけですが、自分の感覚だけで言っていても仕方ないので、今日は検証してみましょう。
まずはセリーグの打点トップの選手が1打点稼ぐのに、何打席必要かという、検証です。
岡本 巨人 324打席、24本塁打、73打点、4.4打席/打点
村上 ヤクルト 325、24、66、4.9
山田 ヤクルト 314、22、54、5.8
佐藤 阪神 300、19、48、6.3
サンズ 阪神 288、14、46、6.3
オースティン DeNA 245、17、44、5.6
ビシエド 中日 276、 13、44、6.3
参考までに
塩見 ヤクルト 274、8、29、9.5
青木 ヤクルト 236、3、29、8.1
オスナ ヤクルト 223、6、26、8.6
以上でわかることは打点を稼ぐ好打者は6打席に1打点程度を平均してあげているということです。
その中でも本塁打首位を争う巨人岡本とヤクルト村上は5打席未満で1打点を挙げています。
この2選手には及ばないにせよ、サンズとビシエドは本塁打数は少ないながらチャンスに強い
バッターと言えるかと。
それでは次に本塁打による打点を本塁打トップ3の村上・岡本・山田で比べてみましょう。
岡本 24本塁打中
ソロ 9本
2ラン 8本
3ラン 7本
計46打点
村上 24本塁打中
ソロ 11本
2ラン 12本
3ラン 1本
計38打点
山田 22本塁打中
ソロ 12本
2ラン 6本
3ラン 4本
計36打点
これは面白い結果です。
本塁打で2本、打点で12、山田を上回る村上が本塁打の打点では山田とあまり変わりません。
これは村上の3ランホームランの少なさ(1本)からもわかります。
一つには自分の前を打つ山田が本塁打を放ち、村上がランナーなしで打席に立つことが多い?ことと
やはりランナーがたまったシーンでの村上が岡本や山田に比べて勝負弱さが表れているかとも考えられます。
また本塁打数は絶対的な指標ですが、打点数は相対的な指標であるということです。
本塁打は周りがどうであろうと、とにかく自分が本塁打を打ちまくればよいわけですが、
打点はいくら打っても得点圏にランナーがいなければなかなか打点が上がらないということです。
つまり自分の前を打つバッターがいかに出塁し、得点圏に進み、チャンスメークし、しかも自分の後を打つ
打者もそこそこなので、相手バッテリーも敬遠策ではなく、勝負せざるを得ない、という、自分を取り巻く
仲間が強力打線でないとなかなか打点は上がらないということです。
以上から岡本VS村上は本塁打数がイーブンなのに打点数で村上が負けている理由は、村上の前を打つ
山田のホームランでランナー無しのケースが巨人岡本より多い事と
前後を打つ打線がヤクルトより巨人の方が強力ということもあるのではないか、ということです。
得点圏打率を見ると岡本 .313(打率は .267) 、村上 .254( .261)、山田 .211( .271) ということで
基本勝負強さで、村上・山田は岡本に大きく負けていることが分かります。
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています