中日ロドリゲス亡命
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
中日のジャリエル・ロドリゲス投手が米国に亡命したということです。
ロドリゲス投手は2020年に育成契約で中日に入団。20年・21年は主に先発で23登板、120.2回を投げ4勝8敗、3.88というまあまあの成績でしたが、22年にセットアッパーに起用されると才能開花し、クローザーのマルティネスへのつなぎとして56登板、54.2回を投げ、6勝2敗、39H、1.15と一躍ブレークし、最優秀中継ぎ賞も獲得しました。
この成績を手土産に亡命・MLB入りを企てたか、今シーズン初めから来日せずコンタクトも取れず、結局、先日ロドリゲス投手の米国への亡命が明らかになり、中日は契約解除の手続きを取ったわけです。
MLBと5年100億円?で契約という報道もありました。
キューバ人選手の亡命事件は過去にも何回もあります。
2014年にキューバ人選手の皮切りとしてユリエスキ・グリエル選手がDeNAと契約、キューバの至宝とまで言われた選手で2014年はそこそこ活躍しましたが、2015年はそのまま来日せず亡命です。
更に2015年にはDeNAはグリエルの弟のグリエルJrと契約しましたが、一度も来日することなく亡命。
2017年にソフトバンクはオスカー・コラス選手と育成契約、その後の活躍で19年に支配下となり将来を期待されたが、20年に亡命。
ソフトバンクは21年にアンディ・ロドリゲス選手と育成契約を結びますが、同年米国で行われた東京オリンピック予選に参加、そのまま亡命しました。
日本には数多くの中南米出身の選手が活躍していますが(オスナ選手はベネズエラ出身、サンタナ選手はドミニカ出身、ロドリゲス選手もドミニカ出身です)なぜキューバ人選手の亡命トラブルが頻発するかというと、キューバ人選手はキューバの野球連盟(キューバ共和国)からのレンタル選手だからです。従って彼らの年俸の多くは連盟(国)に取られてしまいうわけで、従ってジャリエル・ロドリゲス選手ではありませんが、NPBを踏み台にして、亡命、米メジャーで大きな年俸を100%享受したいという気持ちは理解できます。
中日のビシエド選手もキューバ球界の大物でしたが、2008年に米国に亡命、その後米メジャーから中日に移籍、すっかり中日の顔になっています。
選手個人としては自らの人生の最適値を選ぶ権利はありますが、一方では今年一年その球団で働きますという契約(約束)を破り捨てるわけで、自分勝手というそしりは免れません。
こうなると今後NPBの12球団でキューバのレンタル選手は獲得するにはリスクが大きすぎるということになります。
しかしソフトバンクのモイネロ投手もキューバ出身ですが、ソフトバンク一筋で頑張っています。
難しいところです。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています