伝統の一戦?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

ヤクルトが2年連続最下位からの優勝(オリックスも同様ですが)したことにより、なぜヤクルトは優勝できたか、とか
なぜ阪神は優勝できなかったか、などなど巨人駄目だった論も含めてオフシーズンに向けて喧々諤々にぎやかな
話題となりそうです。
ともかく戦前にヤクルトやオリックスを最下位に予想した評論家の先生方は総ざんげしていただきたいものです。

さてよくマスコミが巨人・阪神戦を伝統の一戦と呼んでいます。巨人と阪神が長らくNPBをけん引してきたということと、
セリーグの2強ということで、確かに今年の終盤戦近くまでを見ても、なるほど巨人と阪神が2強という表現もあながち
おかしくもない、とも思われますが、今日はこれを検証してみましょう。

1950年のプロ野球の2リーグ分裂以降、セリーグの優勝チームを見ると、
巨人 38回
中日 9回
広島 9回
ヤクルト 8回
阪神 5回
DeNA 3回

おやおや、巨人がダントツの優勝回数なのは分かっていましたが(巨人の優勝はほぼほぼ5割です)
阪神は中日・広島・ヤクルトにまで優勝回数では劣っています。

そもそも現在のプロ野球の原型は1930年台に現在の巨人・阪神・中日・オリックス・ソフトバンク他2チームで
始まっています。
もともとは巨人の創設者正力松太郎が東京・大阪・名古屋の3大都市圏でのプロ野球リーグ構想から大阪の
阪神電鉄に声をかけたことに端を発します。

巨人も阪神も3番目の中日も創立以来同一のスポンサー(読売新聞・阪神電鉄・中日新聞)ということもあり
伝統のチームと言われるのにはうなづけます。
ヤクルトなんて当初の国鉄(今のJR)からフジサンケイグループ、現在のヤクルトと転々としています。

確かに2リーグ分裂以降では阪神は巨人以外の5球団でひとくくりとなってしまったわけですが、分裂前の成績を見ると
1937年から49年の13年15シーズン(37・38年は2シーズン制)で優勝4回、2位4回、3位4回と大健闘していたわけです。
私も生まれる前の話なのですが、当時の巨人・阪神戦は正に「伝統の一戦」として熱い戦いが繰り広げられて
いたことでしょう。

その阪神も今や昔、今年は競馬の逃げ馬宜しくスタート直後から飛ばして、前半戦ではダントツの首位を
走りましたが、競馬馬同様、後半は力尽きてヤクルトに逆転されたわけです。
阪神は2005年以来優勝がないということで本当のワンオブゼムになってしまったわけです。
ヤクルトもまだまだCSも日本シリーズも残っていますが、ノムさん時代を除いては一度優勝しては
また沈み込むということを繰り返していたわけで、なんとか第二の黄金期を高津監督に
築き上げていただきたいものです。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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