早稲田大学の栄光?
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
このブログ内で度々私が早稲田大学出身であることに言及しています。
私は早稲田の付属高校からですので、こちらもヤクルトと同様、半世紀に亘る早稲田愛にもあふれているわけです。
早稲田大学といえば東京六大学野球でも有名ですが、ほかのスポーツでも頑張っています。
日本の大学としては古く創立当時から文武両道でスポーツにも力を入れていたこともあるのでしょう。
近年はスポーツで名を成してスポーツで優秀な成績を出して全国区になるという、スポーツを広告塔にする
新興の大学も増えてきており、いろいろな競技で優秀な高校生の奪い合いになっており、
その競争に早稲田大学は必ずしも勝てていない感があります。
さてまずは東京六大学野球です。
早稲田・慶応・東大・明治・立教・法政の六大学からなり1925年に始まった実に伝統あるリーグ戦です。
春・秋にリーグ戦を行い、総当たりでどちらかが2勝するまで行われます。
純粋に受験で(しかも日本で最難関の大学受験)入学してきた東大とスポーツ特待生やスポーツ選手専門の
学部を持つほかの5大学との力の差は歴然としており、ある意味お荷物になっているわけですが、伝統を
尊ぶ保守性から、この六大学の枠を崩す動きはありません。
優勝回数では46回の法政と早稲田が1位です。
法政は田淵・山本浩二・富田の法政三羽烏を抱えていた60年代半ば、60年代から70年代にかけて
大學の不正入試問題で慶応・早稲田等がそれまでのスポーツ選手優先の入試を取りやめたことにより
江川卓他一流高校球児が大挙して法政野球部に入学した70年代半ばなどいくつかの黄金期を法政は築きました。
早稲田は2015年は春・秋優勝しましたが、2020年秋を最後に優勝から遠ざかっています。
次はラグビーです。
全国大学ラグビーフットボール選手権の決勝が1月8日に早稲田と帝京の間で行われます。
早稲田は2019年に最後の優勝。帝京はここ10年で7回優勝と圧倒的な強さを誇り、
大学選手権の予選ともなる対抗戦では早稲田を撃破しています。
早稲田も04年・05年・07年・08年と日本一になっており、当時は五郎丸選手なんていうスーパースターも
抱えていたわけで、社会人チームとも戦う日本選手権でも結構よいところまで行けるほど
強かったわけです。(ラグビーに関しては社会人チームが大学チームより圧倒的に力の差があります)
箱根駅伝で今年早稲田は6位でした。早稲田の凋落というか東洋大学から青山学院に続いて箱根の覇者の
ポジションが変わりつつあります。早稲田は2011年が最後の優勝です。
ここ10年で2回のシード落ちも経験しています。(箱根駅伝では10位までが翌年のシード権を取り、
それ以外は年末に開催される予選会を勝ち抜く必要があります)
箱根駅伝は過去99回行われ中央大学が96回出場し14回の優勝でトップです。
(中央大学は今年2位となり伝統校復活を思わせます)
早稲田は92回出場で13回優勝の歴代2位です。
全日本大学サッカー選手権もあり、第1回の1952年の優勝は東京大学ですから驚きです。
この大会においても早稲田は72年~74年に3連覇しましたが、84年の優勝が最後です。
他にアメリカンフットボールの大学選手権の決勝で昨年早稲田は関学にボロボロにされました。
ということで早稲田もマンモス校ですからいろいろな競技の選手を抱えそれなりに頑張ってはいますが、
駅伝とか六大学野球のような花形競技ではなかなか優勝できなくなっているのが実情で、残念な流れです。
数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています
早稲田大学出身とのことですので、一つ質問させていただきます。
現在、韓国ではスポーツ選手に対する大学入試制度が少し変わりましたが、過去(1990年代半ばまで)だけ見れば、スポーツ選手の場合、高校学業成績は最小限の許容点数(例えば、100点満点から30点程度)を獲得しただけでも、自分たちのスポーツ実力によって入学が可能でした。事実上学業成績は考慮せずにスポーツ成績だけで入学するのです。早稲田大学をはじめとする日本の主要私立大学も過去の韓国のこういう制度と似ていますか?
MONTE CRISTO様
コメントありがとうございます。
以前に書きましたが1960年代の終わりから1980年にかけて多くの大学での不正入試が問題となりました。
ということはそれ以前は早稲田や慶応でさえ、スポーツが優秀な受験生は形ばかりの入学試験を行い、
在学中も授業にほとんど出なくても卒業できたようです。
この不正入試事件から、慶応や早稲田は一時アスリートへの門戸を厳しくしましたが、それによって当然大学の看板競技は
弱くなったわけです。
そこで早稲田大学は2003年にスポーツ科学部を新設しほとんどの早稲田大学のアスリートはこの学部に所属しています。
早稲田という名前もあり、スポーツに優れていれば誰でも入学させるわけではないことは他の大学とは違いますが
それではどの程度かということは公表されていないため不明です。
ヤクルトけんちゃん
追伸です。
早稲田のラグビーや駅伝に外国人留学生がいない一因に入試がほかの大学より厳しいこともあるのかもしれません。
詳しいお返事ありがとうございます。
申し訳ありませんが、もう一つ質問させていただきます。
「2003年にスポーツ科学部を新設しほとんどの早稲田大学のアスリートはこの学部に所属」という言葉はアスリートは他の学部(例えば、法学部、電気工学部など)は成績が許さない限り、入学できないという意味ですか?
そして、2009年、早稲田大学出身の日本高校野球連盟会長の奥島孝康氏は、韓国メディアとのインタビューで、「野球が上手で大学に特技生として選抜しようとしても、学生たちの高校平均成績が5点満点で3点以上にならなければならない。 早稲田大学のようなところは3.5以上とさらに厳しい。 野球選手を夢見る学生なら、勉強も頑張るしかない」と言ったことがあります。
https://v.daum.net/v/20090818070102474
スポーツ選手の入学の条件となる高校内申成績の基準のようなものはありませんか?
このような内容はどこで調べなければならないでしょうか。
MONTE CRISTO様
コメントありがとうございます。
私にはわからないことも多々ありますが、MONTE CRISTO様の質問に答えるべくいろいろと調べ、勉強させていただいています。
早稲田のアスリートの中でどの程度スポーツ学部の学生がいるか調べました。
ラグビー部の先発メンバー20人中15人がスポーツ科学部でした。ただしそれ以外の5名中3名が早稲田実業学校(早稲田の付属高校の一つ)出身です。
箱根駅伝の登録メンバー16人中10名がスポーツ科学部、ほかに早稲田実業が2名です。
野球部では昨秋の六大学野球メンバー27人中12人がスポーツ科学部、8人が早稲田実業出身です。
早稲田実業は途中から早稲田大学の系列校(生徒の一部が早稲田大学に行ける)から付属校(全員が大学に行ける)になり、
もともと大学へのスポーツ選手を供給の役割も果たしていました。
しかし早稲田のアスリートの中にはスポーツ科学部や早稲田実業出身ではない選手も一部はいるわけで、彼らは一般入試で大学に
入学していると考えられます。
奥島孝康氏は教育界のボス的な存在の方で、問題を起こしたりもしている方です。記事の中で言っていることは多分に
マスコミ向けのコメントで、それほどアスリート高校生の選抜基準は厳しくないはずです。
.juntendo.ac.jp/hss/albums/abm.php?f=abm00008330.pdf&n=vol14_p214.pdf
上記を参考にしてください。
14年前の記事でちょっと古いのですが、特に外国人留学生の内情がある程度理解できると思います。
私は特にスポーツで有名になった大学ほど、そもそも内申の基準なんてないと思います。
日本の高校や大学には昔から特待生制度というものがあり、スポーツや学問で優秀な学生は無試験で、
授業料免除、中には逆に大学からお小遣いまでもらえるなんて制度があります。
ヤクルトけんちゃん