沢村賞?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

いろいろとご意見続出の沢村賞ですが、今年の沢村賞は3年連続でオリックスの山本由伸投手が受賞しました。
もともと昭和の先発・完投が投手として当たり前だった時代にできた賞で、現在のプロ野球のように投手の分業化がほぼ固定されつつある今、かなり時代にそぐわない賞となりつつあります。

今日は沢村賞の選定基準をクリアーする投手がどれだけいたかを見てみます。

沢村賞の基準は先発投手が前提ですが
⓵25登板以上
⓶10完投以上
⓷15勝以上
⓸勝率6割以上
⓹200投球回以上
⓺150奪三振以上
⓻防御率2.50以下 です。

さてセリーグから見ていきます。
⓵は広島の九里が26先発、中日の高橋宏が25先発、中日の小笠原が25先発で基準クリアーです。
⓶はDeNAの東と巨人戸郷が4完投でトップですから達成者なしです。
⓷はDeNA東が16勝でクリアー。
⓸はDeNA東が.842、巨人戸郷が .706、阪神伊藤将が.667、巨人山崎伊が.667、DeNA今永が.635、阪神村上が.625、
広島床田が.611で以上7投手がクリアー。
⓹は広島九里の174.1回が1位ですからこれも達成者なしです。
⓺はDeNA今永が174奪三振でクリアー。
⓻は阪神村上が1.75、DeNA東が1.98、広島床田が2.19、巨人戸郷が2.38、阪神伊藤将が2.39、中日柳が2.44で
以上6投手が基準クリアーしました。

パリーグを見ます。
⓵はロッテ小島投手が25先発でクリアー。
⓶は西武の高橋ヒカルの4完投がトップなので達成者なし。
⓷オリックス山本由伸が16勝でクリアー。
⓸はオリックス山本が.727、オリックス宮城が.714、ロッテ小島が.625、西武平良が.611で以上4投手がクリアー。
⓹は日ハムの上沢が170回で達成者なし。
⓺はオリックス山本が169奪三振、ロッテ種市が157、西武平良が153で以上3投手がクリアー。
⓻はオリックス山本が1.21、西武高橋光が2.21、オリックス宮城が2.27、西武平良が2.40でクリアーです。

以上を見るとオリックスの山本由伸が4基準をクリアーしトップ。DeNA東と西武平良が3基準クリアーで次点です。
沢村賞も上記の基準をがちがちの守っては受賞者がいなくなるので(18年の巨人菅野は7項目クリアーでしたが)、20年の中日大野は3項目のみ、21年22年のオリックス山本は5項目クリアーで受賞しました。
今年の基準達成者を見れば率がポイントの勝率や防御率は複数の達成者がいますが、数で稼ぐ完投や投球回は難しい、と言わざるを得ません。以上を踏まえて審査基準にクオリティスタートを加味するようになったようです。
なかなかこういう制度やルールはいったん出来上がるとそれを守ろうとする保守派も根強く、簡単に改定はできないようです。しかし日本でここまで浸透したプロ野球の伝統ある賞です。実りあるものにしていくことが望まれます。

上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

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