遅咲き・早咲き

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

このブログでも再々述べていますが、ヤクルトはスカウトの能力不足か育成下手なのかなかなかドラフトで獲得した
金の卵を卵のまま終わらせることが多い傾向がありました。

このところは少し改善してきており、村上選手・奥川投手のようにセリーグを代表する選手も出てきているわけです。
もっともこの両選手に関しては高卒で1年目はファームでじっくり鍛え2年目から羽ばたくという、まずは
ドラフトの大当たり(奥川はドラフト指名1巡目で3球団競合、村上は外れ1位で3球団競合)というヤクルトには珍しい
当たりくじ当選からの、高卒選手ということもあり、1年間じっくりファームで体を作る、更に奥川投手に対しては
2年目もセミローテーションという感じで、登板間隔を中10日以上と空けて無理使いしないというかたくななまでの
育成方針で育てています。
2018年ドラ1の清水投手は大卒ということで即戦力期待でしたが、1年目は先発としてうまくいかず、2年目から中継ぎに転向、これがうまくいって2年連続最優秀中継ぎ賞を受賞しています。

そもそもヤクルトのドラフト入団選手で1年目から大活躍したなんて、2012年ドラ2の小川投手にまで遡らなければなりません。
小川投手は2013年に26先発、178回を投げ、4完投、3完封(セリーグ1位)、2.93、16勝4敗という目を見張るような
活躍で、最多勝と新人王に輝いたわけです。

こうして見ると近年のヤクルトではなかなか即戦力と期待される大卒・社会人選手でも1年目からばりばり活躍は
できていないようです。大卒・社会人出身選手は即戦力と言われるくらいですから、これこそはドラフトのくじ運の悪さ
プラス広島の栗林投手や森下投手のような本物の金の卵というか、すでに磨かれているダイヤモンドを発掘できない
スカウト陣の見る眼の無さ(彼らはいずれもドラ1単独指名です)から来ています。
ちまたで話題になっていた清宮や一昨年の早稲田の早川を指名して外すならスカウトは要りません。

以前にも書きましたが、高卒の超ビッグ投手である田中まあくん・ダルビッシュなどメジャーに行くような
選手は高卒の1年目から活躍しています。
一方昨年突如躍り出たという感じのオリックス杉本選手は大学・社会人出身で24歳でなんとドラフト10位で
オリックス入り、2020年までは特に目立った活躍もありませんでしたが、昨年30歳で突如ブレーク、
32本塁打で本塁打王、83打点、.301で堂々パリーグ優勝チームの4番打者になってしまいました。
この先杉本選手が実績を残し続けられるかは分かりませんが、びっくりの遅咲き選手です。

ヤクルトの高橋投手も昨年やっとブレークの兆しが出てきて、今年は奥川と並ぶ左右の両輪となろうかと
言う感じで、まだ本当のブレークとまでは行ってはいないのですが、高卒の7年目です。
そういう意味では塩見外野手も大学から社会人経由で24歳でヤクルト入り、昨年28歳でやっと
レギュラーポジションをつかみました。塩見選手も高橋投手同様本当の実績は昨年くらいですから
これからプロとしての実績作りが必要です。その意味で遅咲きと言えそうです。

その遅咲きにもまだなっていないのが2016年ドラ1の寺島投手です。期待のサウスポーでしたが
毎年期待されながら、過去5年実績を残せていません。
そろそろ背水の陣です。
2015年ドラ1、大卒の原樹理投手も今年こそローテーション投手にならないと厳しいものがあります。

近年では村上・清水・奥川とドラ1が結果を出し続けています。
一昨年のドラ1の木沢投手、昨年ドラ1の山下投手はともに即戦力期待の大卒投手です。
前記の寺島投手・原投手にこの2投手が戦力化すればヤクルトは投手王国として第2次黄金時代を
築けるのですが。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています

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