外国人コンプレックス
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
日本人は前の大戦でアメリカに敗れ、それ以来長く(今でも?)欧米コンプレックスを患ってきました。
日本的なものは良くない。欧米的なものは良い、という価値観です。
しかし最近はクールジャパンとか言って日本のカルチャーや日本食などを逆に欧米から評価されてきており、日本人の戦後長く続いた欧米コンプレックスも薄れつつあるのかと。
一方我がプロ野球業界はどうでしょう。
大昔の巨人みたいに「純血主義」なんて言っていたものが、少しづつ外国人選手を入れ始め、今や投手で6選手(うち1選手は育成契約)、野手が4選手と巨人内でも外国人選手は一大勢力なっています。しかし一軍枠は4人ですから、巨人は半分以上の選手を二軍で遊ばせている?ように見えます。
そこまで巨人に限らず各球団が多くの外国人選手を抱えるのは、一方では有望な日本人選手が少なくなってきたこと。(優秀なアスリートの卵は特に今日では野球以外にも多くの選択肢を持つためです)さらに、やはり即戦力としての魅力です。
当たればヤクルトのラミレスやバレンティンのようにNPBを代表する活躍を見せることもあるわけで、ある意味一発大当たりも求めて各球団の外国人選手獲得需要は増えることはあれ減ることはなさそうです。
そういった中で、先日の交流戦のヤクルト‐ロッテ戦でヤクルトはロッテ先発のメルセデス・カスティーヨに連続して敗れました。そこで本日はヤクルトに外国人コンプレックスがあるのかどうかを検証してみます。
取り合えず今シーズン開幕から相手先発が外国人投手の場合で調べてみました。
4月21日 巨人ビーディ(右)5回、3安打、3四球、6三振で2得点(ビーディ黒星)
4月22日 巨人グリフィン(左)6回、4安打、1四球、3三振で1得点(グリフィン白星)
4月25日 DeNAガゼルマン(右)6回、3安打、2四球、5三振で無得点(白星)
5月20日 DeNAガゼルマン(右)5回、4安打、4四球、7三振で2得点(勝ち負けなし)
5月28日 広島アンダーソン(右)7回、4安打、6三振で1得点(白星)
6月7日 ロッテ メルセデス(左)7回、2安打、2四球、4三振で無得点(白星)
6月8日 ロッテ カスティーヨ(右)6回、4安打、1四球、7三振で無得点(白星)
6月24日 中日メヒア(右) 4回1安打、5四球で1得点(勝ち負けなし)
6月28日 巨人グリフィン(左) 6回、8安打、1四球、7三振で6得点(黒星)
7月6日 DeNAバウアー(右) 9回、4安打、3四球、7三振で2得点(白星)
昨日まででヤクルトは77試合およそシーズンの半分を消化、うち10試合に外国人投手が先発してきました。
結果はヤクルトの2勝6敗です。本当に打ち崩したのは6月28日のグリフィンくらいです。
今年のヤクルトの貧打ぶりを見ればこの結果はわかりますがヤクルトのチーム打率.232に対し上記の外国人先発投手に対しては.168でやはり外国人投手を苦手にしているのがわかります。(外国人投手が日本人の先発投手より優秀という考え方もあります)
ヤクルトもサイスニードとピーターズという外国人先発投手を2枚抱えていますが、更にロドリゲス投手の獲得を進めているようです。今シーズンのヤクルトの日本人先発投手陣の総崩れ状態を見れば外国人選手で緊急補強したくなる気持ちもわからないではありませんが、こんなことの繰り返しではいつまでたっても本当に強いヤクルトにはなれそうもありません。
数字は各選手個人のWikipedia 及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています