藤井八冠

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

昨日ヤクルトはソフトバンクとフェニックスリーグで対戦し0‐1で敗戦なんて報道がありました。
吉村が先発で6回を1失点、山下が2回を0封と好投したようです。
不思議なことにこの試合はNPBの記録には出てきません。練習試合かなんかだったのでしょうか。

将棋の藤井聡太七段が最後に残った王座も獲得、史上初の八冠に輝きました。
その昔1996年に羽生善治が七冠を達成して以来の全タイトル独占(当時は七冠しかなかった)です。
羽生氏の七冠は26歳の時、藤井氏は21歳です。この点からも藤井八冠の天才ぶりがわかります。
早速政府が内閣総理大臣賞を贈るなんて総理の人気取りの魔法の杖を繰り出そうとしているという話も出ています。

私は将棋に関しては素人ですし将棋業界のことも熟知しているわけではありませんが、今日はこのタイトル独占ということをちょっと検証してみたいと思います。
統一戦ということで言えばボクシング業界が思い浮かびます。もともと2団体で世界を牛耳っていましたが、それに反旗を翻すではありませんが、2団体が追加設立され現在は4団体の世界チャンピオンがいるわけです。しかもボクシングに関しては次々と体重を細分化し現在では17の体重別クラスがあり、ということは世界チャンピオンは17クラス×4団体で68人の世界チャンピオンが存在するということになります。なぜこうなるかというと世界タイトルマッチはもうかるからです。
この68分の1の世界チャンピオンで満足する選手もいるかもしれませんが、多くのチャンピオンは自分が一番強いと思っているわけで、最近はタイトル統一戦なんてのが盛んにおこなわれています。天才ボクサー井上尚弥はバンタム級で4団体統一を果たし、今はボクシング業界ではよくあることですが1ランク上のクラス(スーパーバンタム級)で1団体のタイトルを獲得しています。
本来は4団体がそれぞれ世界チャンピオンを抱え世界戦を開催するのが興行側としては望ましいのでしょうが、逆の方向に進んでいるわけです。

ゴルフに関してはPGAという絶対的世界組織がありましたが、2年前にサウジアラビアの出資でグレッグ・ノーマンをトップに据えてLIVゴルフという団体ができ、選手の引き抜きなど大騒動になったわけです。
先日どのような裏の交渉があったかは不明ですが、両者は和解したということです。
事程左様に各競技には当然利権が絡んでおり、主催団体としては当然自分だけの一団体でその競技を仕切り、権益を独占したいわけです。

将棋の八大タイトルは日本将棋連盟の中に入っているわけですが、それぞれにマスコミ・企業が主催者となっています。
叡王だけが不二家という一般企業が入っていたり王将は毎日新聞社とスポニチと唯一スポーツ紙が入っていますが、あとは朝日・読売・毎日の3大新聞と日経・産経・共同通信と主要新聞社などが占めています。新聞社はその部数で熾烈な争いを繰り広げており、その一環で自らが主催者となった将棋タイトル戦を求めて将棋連盟に迫ったのでしょうか。「朝日や読売に主催させるなら自分にも」なんてところでしょうか。
将棋連盟としては一方ではどんどんタイトルが増えるということはタイトルの価値の希薄化、要は価値が薄れることを危惧してはいるのでしょうが、タイトル戦が増えればそれだけ収益源が増えるというところで、プラス大手マスコミの圧も強く、増やしていったというところでしょうか。

将棋連盟としては八大タイトルで8人のタイトルホルダーがいた方が本来は人気が分散され好ましいのでしょうが、今回は史上初という偉業で藤井聡太というスーパーヒーローを誕生させ、特に子供たちの将棋熱を煽り立て、将棋人口のすそ野を広げることに大きな力を与えた、ということで八冠誕生をもろ手を挙げて歓迎していると思われます。

上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。