外国人選手依存度
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
阪神のバースや阪急のブーマーが三冠王を取ったのは遠い昔。(84年-86年)
ヤクルトのバレンティンが60本塁打を打って王貞治のシーズン本塁打記録を抜いたのは2013年、10年前です。
最近は各球団の抱える外国人選手の頭数は増えていますが、タイトルを取るようなビッグな外国人選手は少なくなってきています。
今シーズンの外国人選手でタイトルを取ったのはロッテのポランコ選手が26本塁打で本塁打王。(パリーグでは他に2選手が26本塁打でタイトルゲット)
ロッテのぺルドモ投手が42HPで最優秀中継ぎ賞でした。
徐々に外国人選手へのNPB球団の依存度が薄れつつあるような気がします。
それでは各チームがどの程度外国人選手に依存しているか、下記の方法で検証してみました。
(外国人選手の総打点)÷(チームの総打点)=打点率
(外国人投手の勝利数+敗戦数)÷(チームの勝利数+敗戦数)=勝敗寄与率
(外国人投手のホールド数)÷(チームの総ホールド数)=ホールド寄与率
(外国人投手のセーブ数)÷(チームのセーブ数)=セーブ寄与率
まずはヤクルトを見ます
打点率:28%
勝敗:47%
ホールド・セーブ:0%
他の11球団を見ます
阪神
打点:13%
勝敗:8%
ホールド:8%
セーブ:2%
広島
打点:16%
勝敗:25%
ホールド:20%
セーブ:2%
DeNA
打点:11%
勝敗:40%
ホールド:37%
セーブ:7%
巨人
打点:11%
勝敗:44%
ホールド:12%
セーブ:3%
中日
打点:12%
勝敗:12%
ホールド:6%
セーブ:86%
オリックス
打点:17%
勝敗:23%
ホールド:4%
セーブ:4%
ロッテ
打点:18%
勝敗:32%
ホールド:31%
セーブ:4%
ソフトバンク
打点:1%
勝敗:26%
ホールド:19%
セーブ:94%
楽天
打点:7%
勝敗:4%
ホールド:13%
セーブ:0%
西武
打点:17%
勝敗:27%
ホールド:10%
セーブ:20%
日ハム
打点:20%
勝敗:29%
ホールド:12%
セーブ:0%
ヤクルトの打点率が異常に高いのがわかります。逆にソフトバンク・楽天の打点率は低くなっています。
ヤクルトの場合はオスナ・サンタナが良く働いたのに比べ他の日本人選手が今一だったということになりそうです。
本塁打王となったポランコを抱えるロッテでさえ打点率は18%です。
逆にソフトバンク・楽天は日本人が頑張ったというよりは期待していた外国人選手がほとんど戦力にならなかった、といえます。
勝敗率はかなりの部分先発投手に勝敗が付くので阪神・楽天のように外国人投手の勝敗率が低いチームは先発をほとんど日本人投手で賄ったということです。
逆に勝敗率が高いヤクルト・DeNA・巨人は先発のかなりの部分を外国人投手に頼ったということになります。
セーブはほとんどがそのチームのクローザー(ふつうは1人)が持っていくので、そのチームのクローザーが外国人投手か日本人かで大きく変わります。
トータル的に見るとヤクルトの外国人選手依存度が極端に高く、阪神が極端に低いことがわかります。
長くても数年で入れ替わる外国人選手に依存することは決して正しいチーム作りとは私は思いません。
やはりチーム作りはドラフトで取った選手を育成しチームの柱とし、足りない部分を臨時に外国人選手他で補う、というのが正しい球団のありようのような気がします。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています