プロ野球のエースとは何だろう?

おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。

よく、だれそれはそのチームのエースなんて言います。
去年までの巨人の菅野でしょうか。
田中まーくんも日本最後の年は24連勝なんてやって絶対エースでした。
今日はエースの条件とかそんなことを考察をしてみました。

ちょっと前までは15勝がエースの条件と言われた時代もありました。
しかし昨年セリーグでは巨人の菅野と広島の大瀬良が15勝で最多勝です。
ローテーション制・分業制が進んだ近代のプロ野球ではそもそも20勝投手自体が
(前述の田中投手は除いて)ほとんどありません。
2013年に田中将大(楽天)が24勝し、その前になると2008年の同じ楽天の
岩隈久志にまで遡ります。
楽天は新生球団で選手層も薄く、もちろん岩隈や田中も大した投手ですが、
どうしてもエースに登板のしわ寄せが行き、その分勝ち星が稼げたという事もあるのでしょう。

国鉄スワローズの金田正一は生涯で400勝298敗という成績でしたが(勝ち星、負け数ともにプロ野球記録)
その20年の現役生活で30勝を2度、20勝を12回も達成しています。(すべて国鉄時代)。
いかに金田一人が投げまくっていた証拠かと思います。

それではエースの条件とは勝利数でしょうか?
ちなみにヤクルトでは15勝を達成した投手は直近では2013年の小川の16勝、
その前と言うと2009年の館山になってしまいます。
勝利数とは投手本人の能力もともかく、打線がバックアップしてくれなければ勝ちになりません。

ヤクルトの歴代の大エースの一人松岡弘ですが、18年の現役生活で20勝を1度、15勝以上を4度しか達成していません。
私の記憶に鮮明なのは松岡が巨人相手に8回途中までノーヒットノーランを続けていたのに、
結局1点取られて負け投手になった試合です。
ことほど左様に貧打のチームでは勝ち星は上がりません。

エースの条件とは⓵1年を通してローテーションの核となること
⓶防御率がせめて3点台
⓷先発登板の3分の2がQS(クオリティスタート)
⓸上記を満たした中で、チームの勝ち頭
以上が現代のエースの条件でしょうか。
それでは今年の各チームのエースは誰かを見てみましょう。
尚上記⓵の条件はチームの消化試合数の8分の1以上に先発とします。

パリーグから見てみましょう。
西武です。
エースだった菊池雄星が抜けた後、今井や高橋が頑張っていますが、二人とも
防御率4点台で、西武はエース不在という事になります。
しかし西武は強力打線が投手の失点をカバーしています。
ソフトバンクは高橋礼が13先発で3.11、7QS、8勝2敗で頑張っていますが、
絶対エース千賀が16先発で2.19、14QS、9勝3敗と図抜けています。
日ハムでは在原が15先発で2.06、12QS、10勝4敗でエースです。
オリックスは山岡が16先発で3.01、11QS、7勝2敗です。
ロッテは二木が15先発で3.60、8QS、6勝6敗
楽天はエースの則本が不調ですが、替わりに美馬がエースの座を掴みました。
15先発で3.76、10QS,6勝3敗です。

さてセリーグです。
広島は投手陣が豊富ですな。
床田が16先発で3.06、9Qs、5勝5敗
ジョンソンが16先発で3.28、8QS,6勝6敗
大瀬良が16先発で3.20、12QS,6勝6敗
僅差ですが、広島のエースは大瀬良です。
巨人はメルセデスが15先発で3.55、7QS,6勝5敗と頑張っていますが、
今年はなんといっても山口です。16先発、2.14、13QS、10勝2敗と堂々たるエースぶりです。
菅野は防御率がそもそも4点台でアウトです。
DeNAは今永です。16先発で、2.78、12QS,8勝5敗です。
中日は大野が15先発で、3.01、11QS、6勝6敗
ロメロが14先発で3.54、9QS,6勝6敗ですが、
なんといっても柳が16先発で2.80、12QS,9勝3敗のエースです。
柳とは明大同期のヤクルトの星に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいものです。
阪神です。青柳が14先発で3.50、7QS,5勝5敗ですが、
なんといっても西です。16先発で2.85、13QSという素晴らしい数字ですが4勝7敗と
勝ちに恵まれません。
メッセンジャーは防御率4点台、ガルシアは5点台です。

さてヤクルトを見ましょう。
高梨が12先発で6.20、5QS,4勝6敗
原樹里が12先発で4.86、7QS、3勝7敗
石川が14先発で3.38、5QS、3勝5敗
小川が16先発で、4.64、9QS,3勝8敗
高橋が11先発で5.83、3QS,2勝3敗です。
石川が防御率の条件を満たしていますが、QSと勝ちが、、、
なにせヤクルトの勝ち頭は五十嵐の5勝です。
西武同様エース不在という事です。
但し西武のように強力打線のバックアップはありません。
これでは最下位沈没も致し方ないかなと。
これから上記のエース候補?5人が劇的とまでいかなくとも、
ある程度投球内容が改善すればまた今後のペナントレースに
一石を投じることになります。

今日から巨人・広島と6連戦です。
本日の先発は久々のブキャナンです。
相手は今やセリーグの絶対エース山口です。
ブキャナンが相当頑張らないと厳しい戦いになります。

上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています



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