3月11日WBC日本‐チェコ チェコの潔さ
おはようございます。ヤクルトけんちゃんです。
昨日のチェコ戦も終わってみれば10-2という大勝だったわけですが、いくつかの目を引くポイントがありました。
侍Jの先発は栗山監督が狙った3月11日(東日本大地震が起きて12年目の日)にこの大震災で父と祖父母を亡くした岩手県出身の佐々木朗を侍Jの先発投手としました。
佐々木は初回、源田故障でショートの先発となった中野の悪送球でいきなり失点しましたが、3.2回、66球を投げ、2被安打、3四死球、1失点、0自責点で、投球数の規定で4回途中から宇田川のリリーフを仰ぎました。
佐々木の1死球は4回のエスカラ選手に対するもので160Kmのストレートを膝?に受けたエスカラ選手はしばらく悶絶していましたが、その後は立ち上がり「大丈夫!」をアピールするためファーストベースから外野へランニング、ぎすぎすした試合展開では乱闘騒ぎになってもおかしくないところをエスカラ選手のパフォーマンスが一服の清涼剤となりました。
もう一つのポイントはチェコ先発のサトリア投手です。典型的な軟投派で、120Km台のストレートに100Km前後の変化球で、佐々木朗の160KMを見慣れた目にはなんともじれったくなるような投球でした。
この超低速投法に侍J打撃陣が手こずります。2回まで無得点でリードを許したまま、3回にさすがの近藤・吉田の長打からやっと出ました山田のタイムリーも入れての3得点です。
山田のタイムリーはふんわりと高めに来る変化球で、トスバッティングのような調子で左前に弾き返せました。
山田は昨日は3打数、1安打、1打点、2四球、1盗塁、と数字を見れば大活躍ですが、まだまだ本調子とは言えません。
もう一つのポイントはチェコの選手の多くがアマチュアだということです。
上記のサトリア投手も本職は電気技師ということです。
現役メジャーリーガーを何人も先発メンバーに揃える日本とはえらい違いです。
そのアマ集団が3回まではリードを奪い、敗れたとはいえ立派な戦いぶりプラススポーツマンシップを見せてくれました。
試合を終わった後にはチェコチーム全員が侍Jに拍手を送ったり、まさに「参加することに意義がある」ゲームでした。
そういった中で不振にあえぐ村上にやっと初安打が出ました。
8回大谷の代打の牧が本塁打を放った後に、鋭い打球で一二塁間を破りました。まだまだ打球が上がらず本調子からは程遠い村上です。昨日は3打数、1安打、2四球、2三振でした。
再々言っておりますが、村上はタイミングを狂わせているのと力み過ぎです。
ヤクルトの4番は務まってもオールジャパンの4番は別物です。
栗山監督、村上を使い続けるなら打順を下位に下げてリラックスさせてあげてください。
村上も侍Jの4番なんてプライドは捨てて、肩の力を抜いて打席に立ってください。
昨日の対広島のオープン戦は貧打が再発でした。
広島のドラ3ルーキーの益田投手に3イニングオール3者凡退とひねられ、後続も打てず、その後も凡打を重ね、9回、3安打、3四球、7三振で完封されました。
益田投手は大卒社会人経由の24歳ですが、広島は伝統的に大卒や社会人経由で「本当」の即戦力の投手をゲットしています。
ここがヤクルトとの大きな違いです。
ヤクルトは5回まで広島投手陣にノーヒットノーランに抑え込まれ、6回に武岡のヒットでやっとノーノーを逃れるとほほでした。
投手陣では先発のピータースは3回で4被安打でしたが31球とテンポよく投げ、先発ローテ合格です。
2番手のエスピナルは3イニングを投げ6被安打、1与四球で4失点と、落第です。
後は大西と長谷川がそれぞれ1イニングをしのぎましたが、長谷川がだんだん良くなってきています。
ということでヤクルトは開幕までまだ20日あるとはいえ、投手陣はともかく、WBC組も含め打線が心配だらけです。
塩見は何とか開幕には間に合いそうですが、プラス山田・村上・中村が戻れば核融合爆発を起こすのでしょうか。
上記数字は各選手個人のWikipedia及びYahooスポーツの成績等を参考にさせていただいています